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BEXEL 社,ロシアとブラジルで Lawo 社製品を使用予定

2014-01-21
原文の公開:2014-01-16

来たるべきリモート放送制作に Lawo 社は新考案のフライパック・ソリューションを提供
ビデオ/オーディオ機材レンタルを含むブロードキャスト・サービスの世界的プロバイダーである「Bexel」社は,今年ロシアとブラジルで開催される著名な国際的スポーツ・イベントに Lawo 社の audio-over-IP および video-over-IP ネットワーキング技術を用いることを発表しました。これは Bexel 社と Lawo 社の北米チームとレンタル会社「ABS(Audio Broadcast Services)」社がスポーツ制作用に柔軟性の高いフライパック・ソリューションを用いた体験から,Lawo の機材とサービスに絶対の信頼を抱いてのことです。

Bexel 社の新システムは同社が CBS の国際放送フィードをサポートした《全米オープン・テニス》で,またバミューダでの《PGAグランドスラム・オブ・ゴルフ》の放送でも活躍しました。「Bexel 社の Lawo 装備のフライパックは大型 OB バンが使えないようなイベントのために特別に,つまり最適化された制作設備を提供するために,設計されています」と Bexel 社のプロジェクト・マネージャー Johnny Pastor 氏は言います。「マルチチャンネル接続に MADI と RAVENNA の両ソリューションを用いた一般的なネットワーク・プラットフォーム上で,ベースバンドだけではなく audio-/video-over-IP も含む複数音声ソースならびにフォーマットを融合する Lawo の能力のおかげで,ニューヨークとバミューダの会場間の移動は円滑にできました。同時に Lawo は,業界をリードするリダンダンシーと信頼性のみならず,ボタンひと押しで制作設定を切り替えて現地での変更を管理する能力を備えたコンソール・サーフェスやコアのルーティング・システム,そして多岐にわたる入力およびルーティング・コンフィギュレーションに合わせたステージボックスも提供できました。」


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《全米オープン》制作での Bexel フライパック

Lawo テクノロジーを用いたホスト放送局の制作
Bexel 社は国際コントロール・ルーム等を提供するレンタル・サプライヤーとして長年《全米オープン》に深く関わってきています。映像と音声の両方の国際フィードに関してホスト放送局である CBS をサポートすべく,コート 1 とコート 2 用の各コントロール・ルームは国際フィードをステレオで供給するための 48 フェーダーの Lawo『mc²56 MKII』をそれぞれ 1 台ずつ備えていました。フィールド・ノイズ用の 2 本のマイク信号も,サラウンドで制作出来ることを望んだ放送局に供給されました。このシステム全体は Lawo『mc²56』ミキシング・コンソール 1 台と,RAVENNA を用い CAT5 回線 1 本を介してコンソールの HD コアにつながったアナログ入出力を持つ『DALLIS(Digital, Analog, Line Level Interface System)』フレーム 1 台から構成されています。Lawo のルーターは AES やアナログ,あるいは MADI のどのフォーマットでも信号を供給できましたので信号はこのイベントのインフラにシームレスに統合されました。


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《全米オープン》制作での Bexel フライパック(その2)

Pastor 氏は次のように付け加えます「オペレーターの人たちは Lawo コンソールの音の良さだけではなく,Lawo コンソールを以前に使ったことがない人でもすぐに習熟できる使い易さ,そして各オペレーター独自の要求や好みに合わせて即座にカスタム・セットアップを作れる能力に感銘を受けていました。」

音声要件を満たすことの他に,Lawo 社最新のビデオ製品である『V__pro8』が 2 台,オーディオ・ストリームを国際フィードにエンベッドするのに用いられました。16 本の SDI フィードのエンベディング能力と複数ストリーム(音声と映像の両方)を扱う極めて高い柔軟性をわずか 2RU のフットプリントで提供し,音声とビデオの処理に以前使われていた多数の機材に置き換わったこのデバイスはクルーたちに大歓迎されました。

PGA グランド・スラムにおける Lawo
ニューヨークでの《全米オープン》の次のステップは,その年の 4 大ゴルフ・チャンピオンシップの優勝者たちが競い合う毎年恒例のオフシーズンのトーナメント《PGA グランド・スラム》でした。このイベントは近年はバミューダで行われますが,この地区のインフラと地理的な要因のためにかなりの困難が伴います。このイベントに TV トラックを派遣するにはバミューダの街路は狭すぎましたので,フライパック・ソリューションが Bexel 社によって設計・組み立てられました。これはバミューダへの船旅に合わせて Lawo システムを効率よく組み直したものです。フライパックの機材に加えて,現地の音声インフラ機材すべても ABS 社に委託されましたので,これもまたバミューダへのクルーズにお供することになりました。

音声インフラと制作コンセプト
この番組は Dolby E 伝送を用いて 5.1 サラウンド・サウンドで制作されました。チャンネル数の多さ以外に柔軟な接続性を有していることが両方の音声卓だけではなくルーティングおよび入出力インフラにも Lawo を採用することになった主な理由でした。運用面では特別機能に対する要求があり,視覚的な効果音をシームレスに入れるのとローカルなカメラと RF カメラとの間の自動遅延補正切替を提供するために Lawo の Audio-follow-Video(A-f-V)機能が使われたのです。この難問も A-f-V と汎用 GPC(General Purpose Channel)機能と外部 GPI トリガーとを組み合わせることで簡単に解決されました。これらはどれも特別なコンフィギュレーションなしに Lawo のカスタム機能を使うオペレーターによって行うことができました。

この番組も 48 フェーダーの Lawo『mc²56-MKII』オーディオ・ミキシング・コンソールを 2 台使いました:1 台をエフェクト用マイクすべてのサブミックスに,もう 1 台を DigiCarts と EVS とアナウンサーとエフェクト・ミックスの統合ミックスを作るのに。コンソール間の接続は MADI を介して行われ,ビデオ・ルーターや制作モニター・システムへの接続も同様でした。現場の全信号を収集したのは RAVENNA を用いてミキシング・コンソールにつながれた全部で 7 台の『DALLIS』フレームです。『DALLIS』フレームの大半はフライパックの近くで使用され,シングルモードのファイバーを用いて接続されたアナウンサー・ブースを除いて,CAT5 で接続されました。

Lawo『V__pro8』ビデオ・プロセッサー
Lawo のオーディオ・システムに加えて『V__pro8』ビデオ・プロセッサーもフライパックの一部でした。1 台の『V__pro8』はメイン・コンソールからの MADI フィードを受けて音声を伝送用フィードにエンベッドするのに用いられ,もう 1 台は会場の様々な制作エリアすべてにわたって音声フィードの同期を保つため,制作用スピーカーに信号供給する MADI ストリームを遅延させるのに使われました。

これらのような例年のイベントは極めて困難なロケーションや条件下でのリモート・スポーツ制作を効率的に管理するためのチャレンジングな課題を投げかけてくるものですが,Bexel 社の経験豊かでプロフェッショナルなスタッフと Lawo 社の製品の先進的なデザイン,そして ABS 社と Lawo 社のスタッフからの現地でのサポートとが一体となれば,意欲的なアプローチが可能になります。

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