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MediorNet でロックンロール!
RIEDEL @ ユーロビジョン・ソング・コンテスト 2011
(TV テクノロジー誌記事転載)

2011-09-07

『TV テクノロジー』誌のご厚意により同誌に掲載された記事を転載いたします。

タイトル

ドイツ・デュッセルドルフ ― ユーロビジョン・ソング・コンテスト 2011 を主催する欧州放送連合と北ドイツ放送は,同イベントのビデオ,オーディオ,およびコミュニケーションの総合的な通信インフラに,リアルタイムネットワークの有力企業である RIEDEL 社の光ファイバー『MediorNet』システムを使用した。RIEDEL 社によってインストールされた『MediorNet』,『RockNet』,『Artist』および『Performer』のコンポーネントで構成された汎用システムは,かつてのサッカー競技場を,15,000 平米のテレビ放送スタジオに変貌させた。

放送インフラと配信バークボーンを提供するために,リアルタイムネットワークのスペシャリストとして認知されている RIEDEL 社は,70 の HD/SD-SDI ビデオ信号と,1,200 のオーディオ信号,734 のコミュニケーションポートを分配する総合システムをインストールした。TV 放送中継基地,放送席,そしてプレスセンターを含む会場の各地区や各部門をひとつのシステムへ統合するために,合計で 70 の『MediorNet』メインフレームが使用された。『MediorNet』の役割は,放送信号を中継車へ伝送し,ビデオ信号を会場へ配信することであり,例えば,楽屋,放送席のほかにも場内のモニターテレビやビデオウォールへの配信に責任を持った。RIEDEL 社のユーロビジョンプロジェクト担当ディレクターである Simon Korzen 氏は,「『MediorNet』のネットワークの取り組み方だからこそ,配信という点では,最大限の柔軟性を持ち続け,完璧なインストール作業を監督することができました。」

円滑なイベント運営を請け合うために,少なくともひとつのリダンダンシー系統が全体システムに備えられている。リダンダンシー系統はケーブル配線にとどまらず,ハードウェア・レベルでも実現された。それが,バックアップ用中継車の手配や予備の『MediorNet』ハブ,または衛星放送,あるいは(RIEDEL 社提供の)2 台の 125 Mbit/s MLPS データリンクを経由する放送のいずれかであるにせよ,リダンダンシー構築によって単一障害点からシステム全体は守られた。
Kozen 氏は,「柔軟性のあるリダンダンシーコンセプトを提供することは,欧州放送連合と北ドイツ放送の主な要求のひとつでした。『MediorNet』システムであればこそ,信頼性のあるシステムとしてはもちろん,メタルケーブルに必要なソリューションよりもはるかに小さな労力で非常に迅速にすべてのインストールも行えました。」

オーディオ

イベント開催中は,1,200 前後のオーディオ信号が『MediorNet』と『RockNet』を経由して配信された。ワイヤレスマイクの信号をスプリッター部門から FOH 部門,モニター・ミックスあるいはアンプ・ラックへ配信するために,『RockNet』のインストールは,『MediorNet』システムと連携して入念に行われた。

SENNHEISER 社のワイヤレス・レシーバーのデジタルとアナログの出力は,アナログとデジタルの『RockNet』モジュールに伝送するために独立して使用された。このように初期の段階でハードウェア・リダンダンシーは達成された。ヤマハのデジタル・ミキシング・コンソール用『RockNet』拡張カードで,FOH 部門とモニター・コンソール部門でヤマハ PM5D コンソールはオーディオ・ネットワークへ統合された。天井のアンプ・ラックとテレビ中継基地の中継車への接続は,『MediorNet』と『RockNet』のリンクを介して実現された。

コメンテーター

ユーロビジョンは,世界中の 1 億 2 千万人以上の視聴者へ放送された。このイベントの放送のために合計で 48 のコメンテーターのブースが使用された。それぞれのブースには,RIEDEL 社の『Artist CCP-1116』コメンタリー・コントロール・パネルが装備された。それらのパネルは,今年 4 月の NAB で発表され放送マーケットで発売されたばかりである。RIEDEL 社の『Artist』と『MediorNet』システムの綿密な組み合わせがコメンタリー・インフラの設置に生かされた。コメンタリー部門のシステムは,独立して設置された。MADI リンクを介して,テレビ中継基地への信号伝送を担当する会場の『MediorNet』システムへ接続された。REIDEL 社の『Connect Duo』ISDN コーデックは,コメンタリー・ブースに必要な ISDN 接続を提供した。

コメンテーター・コントロール・パネルに加えて,それぞれのブースでは 2 台のテレビ・スクリーンが使用された。1 台のスクリーンは番組プログラムを,2 台目のモニターは並行して行われた投票と増設したカメラ・ポジションの情報を同時に提供した。これは,『MediorNet』に統合された Quadsplit 機能によって,追加のハードウェアを必要とせずに『MediorNet』だけで実現できた。

無線とインターカム

ディレクターから照明担当までイベントで重要な持場はすべて,デジタル・アナログ無線システムのほかに,RIEDEL 社の『Artist』デジタル・マトリクス・インターカムや『Performer』デジタル・パーティーラインを含む総合的なコミュニケーション・インフラへ統合された。このインフラの配信は,RIEDEL 社の『Artist』と『MediorNet』が受け持つことで,セットアップとインストールの段階でかなりの時短と負担の軽減に結びついた。RIEDEL 社の『Juggler』インターフェイスとさまざまな『RiFace』モジュールは,無線インフラを有線コミュニケーション・システムへ直接に統合した。その結果,500 台のモバイル TETRA 無線の各ユニットから簡単に専用のインターカム・ポートへ,その逆もまた同様に直接に通信することができた。

プレスセンター

RIEDEL 社の責務は,ビデオ,オーディオ,そしてコミュニケーション信号を配信するだけにどどまらなかった。会場から 200 メートル離れたプレスセンター内の配信や IT インフラもまた RIEDEL 社よって提供された。合計で 1,000 人用のインターネット可能な作業スペース,400 台のラップトップ,28 の Wi-Fi アクセス・ポイント,そして 60 台のプリンターが設置された。さらにこの施設のために RIEDEL 社は,4 ギガビットのインターネット接続全体を運営した。また,プレスセンターへ記者会見を放送するために個別の中継車が用意された。リダンダンシー光ファイバー・リンク上で統合された会場のインフラは,プレスセンターとの間のあらゆる信号のシームレス転送を可能にした。またこの光ファイバー・リンクは,設置されたモニターへ伝送するためにすべての放送フィードをプレスセンターへ配信することができた。


システム配置図はクリックすると拡大版が表示されます

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