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Rocking Baku:
Eurovision Song Contest をサポートする RIEDEL MediorNet & Artist

2012-06-20

世界中で 1 億 2 千万人以上が視聴する世界的な音楽イベント「ユーロビジョン・ソング・コンテスト Eurovision Song Contest(ESC)」。
2012 年はアゼルバイジャンのバクで開催されました。例年と同様に主催者は制作と運営と放送に RIEDELの MediorNet、Artist、RockNet、無線及びビデオ・リンクからなる大規模なネットワーク・インフラを使用しました。例年と違い今年は大きな課題がありました。それは新しく建てられる会場バク・クリスタル・ホール・アリーナの建設です。起工が 2011 年 9 月だったのでわずか 7 箇月で完成させなくてはならなりませんでした。そのため ESC で使用する技術的なインフラは建設作業と平行して行わなければなりませんでした。

システムの中核は MediorNet であり、このイベントの信号の大半を光ファイバー・ベースのリアルタイム・ネットワークによって伝送しました。アリーナ内では放送用フィードならびに現場のビデオウォールとモニター信号を含む 40 本の HD 及び SD ビデオ信号が分配され、MediorNet は 1 つのインフラ内で種類の異なる信号を伝送できるので、イベント準備作業の労力は大幅に削減されました。このアプローチにはルーティング変更やセットアップ自体への急な変更が可能な柔軟性の高さという大きな利点がありました。アリーナ自体を新たに建設するという厳しい日程ゆえに、このことは特に重要でした。

さらに、RIEDEL はワイヤレス・トランシーバーを含む Grass Valley の LDK 8000 からなる5つのワイヤレス・ビデオ・カメラ・システムも担当しました。コミュニケーション・インフラとして RIEDEL は Artist デジタル・マトリクス・インターカムをデジタル・トランキング・ラジオ(TETRA:TErrestrial Trunked RAdio)をアナログ・ラジオに組み合わせ、Artist 1100、1000、2000 シリーズのパネルを含む 82 台の Artist コントロール・パネルと共に全部で 13 台の Artist 128 及び Artist 64 メインフレームを用い、インターカム・マトリクスを介してほぼ 900 個に及ぶ Artist ポートの利用を可能にしました。(このシステムは最大 1,024×1,024 ポートまで持つことができる)。

さらに RIEDEL は 25 個のコメンテーター・ブースも設けました。Artist CCP-1116 コメンタリー・コントロール・パネルは 2 人のコメンテーターが同じコメンテーター・ユニットを独立して使用でき、自由な割り当てが可能な追加インターカム・コントロール・パネルによって柔軟性はさらに高まります。マトリクスへの接続と音声信号の伝送は CAT5 ケーブルを用いたシンプルな AES3/EBU リンク 1 本を介して行われ、コメンテーターたちとそれぞれの放送スタジオとの間の接続は、それぞれの国に必要な地域的な ISDN コーデックを提供する RIEDEL Connect Trio インターフェイスを用いて行われました。

コミュニケーション・インフラには 600 以上のアナログ及びデジタル・トランキング・プロフェッショナル・モバイル・ラジオ(TETRA)も含まれており、350 の TETRA ラジオ及び 10 のアナログ・プロフェッショナル・ラジオ・グループが Artist システムと一体化されたが、これには Artist コントロール・パネルや専用グループや個々のデジタル・ラジオとの間の直接的なコミュニケーションを可能にする RIEDEL RiFace インターフェイスを用いました。

ライブ音声信号の分配には大規模な RIEDEL RockNet デジタル・オーディオ・ネットワークが使用されました。Yamaha デジタル・ミキシング・コンソール用 インターフェイス・カードを4枚、12 個のアナログ入力及び 17 個のアナログ出力モジュール、そして RockNet ファイバー・コンバーターがスプリッター/FOH/PA 間で音声信号を分配しました。
今回初めて RIEDEL は ESC の認証及びアクセス制御サービスも担当し、RIEDEL の関連会社が会場の回転式改札口、スキャナー、RFID リーダー・システム、そして会場での実践的なノウハウも提供しました。RIEDEL は ESC のチケット発券業務も行い、中継技術面のサポートだけではなく、ESCの運営全体に大きく関わることとなりました。