GENELEC のモニターでは入力感度はどのように機能するのですか?
この質問にお答えするために、まずモニターをいくつかのグループに分けましょう。お使いになっているモニターのモデルに当てはまる項を下記からお選びください。普通は、どの場合も入力感度は工場出荷時のデフォルト設定である「-6 dBu」(CAL 位置)のままにしておくことができます。入力感度を変更する理由には次のようなものがあります:
- ボリューム・コントロール(音量調節)の効き方が強すぎる。
- ボリューム・コントロールを室内で特定の音響レベルに合わせる必要がある。
特にバランス式のライン・ケーブルが使われるのであれば GENELEC モニターの入力感度はあらゆる用途に充分に対応できるはずです。音響出力レベルが不足している場合は、スピーカーよりも上流にある機材の出力をチェックして最適化する必要があります。この出力は、ケーブル接続やソース出力によって発生される低レベルの可聴ノイズを最小限に抑えるために、普通は信号が歪み始める直前までできる限り高くドライブされます。どのような設置状況でも、ケーブルが正しく配線されていることを確認し、そして、誘導ノイズと信号の歪を最低限に抑えるために、可能であればバランス式の回線をお使いください。 マイナス側の接続が浮いた状態になっていると、大きなレベル低減(そして音質的な変化も)も起こりえます。
お使いになっているモニターのタイプをお選びください:
| 2 ウェイ・モニター | 8020A、8030A、8130A、8040A、8050A、1032A 生産終了:1029A、1030A、1031A |
| 3 ウェイ・モニター | 1037C、1038B、1038BC 生産終了:S30D |
| メイン・モニター | 1034B,1034BC、1039A、1035B、1036A |
| サブウーファー | 7050A、7050B、7060B、7070A、7071A、7073A |
| デジタル・システム | 8130A 生産終了:S30D、2020A、2029B |
2 ウェイ・モニター
このグループのモニターは以下の通りです:8020A、8030A、8130A、8040A、8050A、1032A。生産終了=1029A、1030A、1031A
これらのモデルで最大入力感度にするには、トリマーを CAL 位置「-6 dBu」に設定してください。これによって -6 dBu の信号がバランス入力に与えられたときに 1 メートルの位置で 100 dB SPL の出力が得られます。1 メートルの位置で 100 dB SPL を与える利用可能な最小感度は +6 dBu です。
このグループで最も高い入力電圧を必要とするモニターは 1032A です。これが最も音量を出せるモニターだからです。
| 入力感度は | -6 dBu = | 1 メートル位置で 100 dB SPL |
| データシートに記載された最大実効出力 SPL | 1 メートル位置で 113 dB SPL | |
| 最大実効出力に必要な付加的実効入力レベル | +13 dB | |
| 最大実効出力に必要な最大実効入力レベル | -6 dBu + | 13 dB = +7 dBu |
| これは 1.74 Vrms です。 |
8020A、8030A、8130A、1029A は入力トリマーを持っていませんが、その代わりに前面パネルにボリューム・コントロールがあります。これを最大(時計回り一杯)に設定すると入力感度は -6 dBu = 1 メートル位置で 100 dB となります。
3 ウェイ・モニター
このグループのモニターは以下の通りです:1037C、1038B、1038BC。生産終了=S30D
入力感度は上記の 2 ウェイ・モニターと同じです。
このグループで最も高い入力電圧を必要とするモニターは 1038B/BC です。これが最も音量を出せるモニターだからです。
| 入力感度は | -6 dBu = | 1 メートル位置で 100 dB SPL |
| データシートに記載された最大実効出力 SPL | 1 メートル位置で 120 dB SPL | |
| 最大実効出力に必要な付加的実効入力レベル | +20 dB | |
| 最大実効出力に必要な最大実効入力レベル | -6 dBu + | 20 dB = +14 dBu |
| これは 3.88 Vrms です。 |
メイン・モニター
このグループのモニターは以下の通りです:1034B、1034BC、1039A、1035B、1036A
1034B、1034BC、1039A の入力感度は上記の 3 ウェイ・モニターのものと同じです。
低出力レベルのミキシング・コンソールを使っている場合でも最大 SPL 出力が得られるように 1035B と 1036A はこのグループの他のモデルよりも高い入力感度を持っています。工場で 0 dB(「on」位置)に設定されている入力アッテネーション・スイッチもありますので、必要であれば追加で 10 dB の入力感度が利用できます。入力レベル・トリマーを時計回り一杯に回し、かつ入力アッテネーション・スイッチを「on」位置に設定すると、最大入力感度が得られます。入力感度コントロール類をこのように設定した状態では、-20 dBu の入力レベルで各モニターの音響出力は 107 dB SPL となります。このため、1035B と 1036A では、感度を CAL 位置に設定すると GENELEC の他のモニターより 21 dB も感度が高いことになります。しかし、入力アッテネーション・スイッチをオフに設定し、読みが +5 dBu になるようにトリマーを反時計回りにを回すことで、入力感度は GENELEC の他のモニターとマッチするようにも設定できます。
トリマーを時計回り一杯に回し、入力アッテネーション・スイッチを ON にした状態では:
| 入力感度は | -20 dBu = | 1 メートル位置で 107 dB SPL |
| データシートに記載された最大実効出力 SPL | 1 メートル位置で 131 dB SPL | |
| 最大実効出力に必要な付加的実効入力レベル | +24 dB | |
| 最大実効出力に必要な最大実効入力レベル | -20 dBu + | 24 dB = +4 dBu |
| これは 1.23 Vrms です。 |
トリマーを時計回り一杯に回し、入力アッテネーション・スイッチを OFF にした状態では:
| 入力感度は | -10 dBu = | 1 メートル位置で 107 dB SPL |
| データシートに記載された最大実効出力 SPL | 1 メートル位置で 131 dB SPL | |
| 最大実効出力に必要な付加的実効入力レベル | +24 dB | |
| 最大実効出力に必要な最大実効入力レベル | -10 dBu + | 24 dB = +14 dBu |
| これは 3.88 Vrms です。 |
サブウーファー
これは 3 つのグループに分けられます:
- 7050A
ステレオの 7050A サブウーファーは 8020A、8030A、8130A(1029A の場合は 1/4" ジャック・ソケット出力を使用)出力レベルにマッチした入力感度を備えています。7050A は両方の入力接続を使ってこれらのモニターのペアと共にお使いください。1 台の 7050A に接続されている 1029Aを 8030A に変更する場合、同じ音バランスを保つためにはサブウーファーの入力感度を 8 dB 下げる必要があります。
- 7050B、7060B、7070A、7071A
これらのサブウーファーはどれも同じ入力感度を持っています:-6 dBu = 1 メートル位置で 100 dB SPL。入力感度調整範囲は +12 〜 -6 dBu です。このため、GENELEC のモニターに簡単にマッチングさせることができます。
- 7073A
このモデルは同じ入力感度を持っています:-6 dBu = 1 メートル位置で 100 dB SPL。しかし、入力感度調整範囲は +6 〜 -12 dBu です。
デジタル・システム
これは 2 つのグループに分けられます:
- 2029A 及び 2029B - 生産終了
デジタル入力の感度is such thatフルスケールのデジタル信号がモニターを最大出力レベルまでドライブするように、音量ポットが最大に設定されたときに 1 メートル位置で 106 dB SPL。 モニターの音量制御は、モニターを小音量で鳴らした場合にデジタル信号の解像度が失われないように、アナログ領域で行われます。
- 8130A(及び S30D - 製造終了)
デジタル入力感度はフルスケールのデジタル信号がモニターを最大出力レベルまでドライブするようになっています──入力感度コントロールが最大に設定されているとき、つまりデジタル・レベル・コントロール・スイッチを OFF に設定し、8130A の場合はボリューム・コントロールを時計回り一杯に回し、S30D の場合はレベル・コントロール・トリマーを 0 dB(時計回り一杯)に設定したときに、S30D の場合は 1 メートル位置で 111 dB SPL、8130A の場合は 1 メートル位置で 100 dB SPL になるようになっています。
これでは用途によっては音量がありすぎる場合もあるでしょうから、デジタル・レベル・コントロール・スイッチを使ってデジタル信号に 10 dB、20 dB または 30 dB の減衰を適用できます。これによって、デジタル信号をソース出力側で大音量設定で送り出し、デジタル信号の解像度を失うことなくモニターを小音量で鳴らすことが、つまりすべてのビットを信号を表現するのに使いながらモニターを小音量で鳴らすことができます。S30D のレベル・コントロール・トリマーは、フルスケールのデジタル入力に対して 112 dB 〜 70 dB の出力レベルを設定できるように、追加で 0 〜 -12 dB の連続可変の減衰が可能です。
両モデルのデジタル・レベル・コントロール・スイッチはアナログ入力感度には影響しません。しかし、レベル・コントロール・トリマーとボリューム・コントロールは、2 ウェイ及び 3 ウェイ・システムの項に記載したのと同じようにアナログ入力感度を調整することで、モニターの出力レベルを変更します。したがって、モニターの出力レベルを調整するのにレベル制御を使用できます。CAL 位置に設定されているときにこのデジタル・システムが GENELEC の他のモニターと完璧な互換性を有するようにアナログ入力感度は他の 2 ウェイ及び 3 ウェイ・システムと同じです。
CAL 位置とは:
- S30D:レベル・コントロール・トリマーを最大(0 dB)に設定し、すべてのトーン・コントロールを OFF に設定します。この設定では、-6 dBu の最大入力感度= 1 メートル位置で 100 dB SPL となります。
- 8130A:ボリューム・コントロールを時計回り一杯に回すと、-6 dBu の最大入力感度= 1 メートル位置で 100 dB SPL となります。
S30D の場合、アナログ入力信号が -6 dBu のときに下表を使って 1 メートル位置での dB SPL 出力レベルを読み取ることができます:
| レベル・コントロール | 1 メートル位置での dB SPL 出力 |
|---|---|
| 0 dB | 100 dB |
| -4 dB | 96 dB |
| -8 dB | 92 dB |
| -12 dB | 88 dB |
あるいは、このことには別の見方もあります...
100 dB の SPL 出力レベルを得るのに必要とされるアナログ入力信号レベルは:
| レベル・コントロール | 1 メートル位置で 100 dB SPL 出力を得るのに必要なアナログ入力信号レベル |
|---|---|
| 0 dB | -6 dBu |
| -6 dB | 0 dBu |
| -12 dB | +6 dBu |