LFE 入力及びリダイレクト機能は 7060B、7070A、7071A、7073A ではどのように働くのですか?

これはセンター・チャンネル入力に並列に接続されているバッファー付きの電子バランス式回路です。「リダイレクト[Redirect]」は LFE チャンネルの帯域幅が 85 Hz に設定され、リダイレクトがオンになっているときのみ機能します。リダイレクトの目的は帯域幅制限なしに LFE チャンネルのモニタリングをできるようにすることにあります。これはミキサーがミックスの LFE チャンネルに不要な周波数が送られていないことを確かにしておきたい場合に有用です。


LFE 帯域幅及びリダイレクション回路の様々な設定の選択肢を下記に示します。

  1. LFE 入力はフルレンジ(85 Hz LFE 帯域幅 ON、リダイレクト ON):LFE チャンネル上に存在しているすべての情報がモニタリング・システムから再生されます。85 Hz よりも低い情報はサブウーファーによって再生され、85 Hz よりも上の情報はセンター・チャンネル・スピーカーにリダイレクトされます。LFE 信号自身に加えて LFE チャンネル上のノイズや歪のような副産物や他の不要な音もモニターできます。
  2. LFE 入力は 85 Hz までに帯域幅制限されている(85 Hz 帯域幅 ON、リダイレクト OFF):LFE チャンネル上に存在している 85 Hz よりも上の情報はモニタリング・システムを通じては再生されません。この設定は日常の使用にはお薦めしません。大抵のサラウンド・サウンド・フォーマットでは LFE チャンネルは 120 Hz までの帯域幅を持っており、さらに高い帯域幅を持つものも少数あるからです。この設定が適しているのは 80 Hz よりも高い LFE チャンネル上の情報を再生しない民生用デコーダーの働きをシミュレートすることです。家庭用 DVD ミックスの場合は LFE チャンネルは 80 Hz ローパス・フィルターをコンソールの出力バスにインサートした状態でモニターされ、ミックスに録音されることを Dolby 社等は推奨しています。この設定はそのような推奨のモニタリング部分をシミュレートする手軽な方法です。
  3. LFE 入力は 120 Hz までに帯域制限されている(120 Hz 帯域幅、リダイレクト OFF):LFE チャンネル上にある 120 Hz よりも上の情報はモニタリング・システムを通じては再生されません。この設定は映画館業界で使われています。LFE は普通は別のサブウーファーによって 120 Hz まで再生される必要があるからです。これは工場出荷時のデフォルト設定です。

注:DTS の LFE チャンネルはデコーダーの設定に応じて 80 Hz または 120 Hz に帯域制限されています。Dolby Digital の LFE チャンネルは 120 Hz に帯域制限されていますが、80 Hz ローパス・フィルターをインラインにして録音されることが時折あり、他のフォーマットは様々に異なる帯域幅を持っています。一般的に、サブウーファーを選択肢 1 に設定し、必要であれば選択肢 2 を用いて最終ミックスのテストを行うことをお薦めします。選択肢 3 は映画産業専用ですので、家庭向け DVD ミックスを行っているスタジオでは使わないでください。