部屋の中にサブウーファーを配置する一番良い場所はどこですか?

サブウーファーを置くのに一番良い場所は経験のある人が適切な音響測定ツールを使って入念な試行と計測を行うことによってのみ決定できます。サブウーファー・システムの測定を行う際、測定者は周波数特性がメイン・モニターの低域カットオフ(サブウーファー内蔵のベース・マネジメントのクロスオーバーを使うときは 85 Hz)からサブウーファーの低域カットオフ・ポイントまで滑らかに伸びることを求めます。解決策の一部分はサブウーファーを適切な位置に配置することですが、大半はコントロール類の調整です:

  • サブウーファーのレベルがメイン・モニターに合うようにサブウーファーのレスポンスは変更できます。
  • サブウーファーの低域カットオフ周辺にはしばしば部屋からの相互作用がありますが、これも弱めることができます。
  • サブウーファー(複数の場合も)とメイン・モニターとの間の物理的な距離によるクロスオーバー周波数でのキャンセレーションが生じないようにするために、サブウーファーを 90° ステップ(85 Hz にて)で遅延させる位相制御があります。

測定後、サブウーファーは結局、前方壁に近づけて、かつ中央から少しずれるように配置されることが多いですので、測定システムがあろうとなかろうと、この場所から試行を始めると良いでしょう。この配置では次のような利点が得られます:

  • 前方壁及び床面からの音響的なローディング(上乗せ)が増えます。
  • 前面壁と床からのキャンセレーションがありません。
  • 低域のルーム・モードすべてが良く励振され、低域周波数の滑らかなレスポンスが得られます。

音がまだ充分に良くない場合は、次のことを試してみてください:

  • 別のルーム・モードが別のレベルで励振されるように、サブウーファーを中心から左または右に少しだけ動かす。
  • 第 2 のサブウーファーを追加し、別のルーム・モードが別のレベルで励振されるように 2 台のサブウーファーを前面壁に対して非対称に配置する。この方法には相互カップリングによって生み出された効率の良さという役立つ副産物があります。
  • サブウーファーが 2 台ある場合はそれらを前方の両隅に移動させてみる。これによって後方壁からの問題となる反射に上手く対処できることがよくあります。

次のようなことも考えてください:

  • サブウーファーはフラッシュ・マウントできますが、キャビネットが部屋の中で占めるスペースが少なくなることしか利点がありません。低域放射のロードには何の変化も生じません。
  • サブウーファーは壁に向かうようにしても配置できますし、側面を壁に沿わせて配置することもできます。どの位置であっても、音がレフレックス・ポートから出るのに充分なスペースを確保してください。低域周波数は無指向性であることを思い出してください。
  • サブウーファーのフロント・バッフルが前面壁から 60 センチメートル以上離れるようには配置しないでください。さもないとサブウーファーの低域スペクトラムにキャンセレーションが生じます。

次のトリックも試してみてください:

  • サブウーファーをリスニング・ポジションに置き、測定マイクをサブウーファーを置きたい位置(壁に沿って)に動かして、どの位置が最も良いレスポンスになるかを調べることです。これは「サブウーファーの相互性原則[subwoofer reciprocity principle]」と呼ばれるもので、サブウーファーが再生する周波数帯域が無指向性なためになりたっています。重いサブウーファーよりも小さいマイクを動かす方が簡単ですのでお薦めです。