2014-12-09

フランスの INA,プロフェッショナル養成スタジオに LAWO『mc²56』を採用

フランス政府によって 1975 年に設立された INA(Institut National de l’Audiovisuel)は4つの役割を果たすことが求められています:第一に公共ラジオとテレビ制作をすべてアーカイブすること,第二に新たなオーディオビジュアル技術の研究を継続すること,第三に AV のプロフェッショナルたちにトレーニング・コースを提供すること,第四にそれ自身が制作施設として機能すること,です。

今日,INA は万人に開放されているデジタル・オーディオ及びビデオの世界最大の貯蔵庫のひとつであり,AV 研究と訓練のためのフランスにおける最重要なセンターのひとつでもあります。先頃,INA はパリ近郊ブリ=シュル=マルヌにある INA 本部の音声制作トレーニング施設のアップグレードの一環として 48 フェーダーの『mc²56』コンソール1台を導入しました。

INA の音声制作トレーニング長 Francois Coyault 氏が経緯を語ります:「ウチのスタジオにあった2台のコンソールは少々古くなってきていまして,それで替え頃だったわけです。まだまったく問題なしに動作していたのですけれど,最新のテクノロジーを活用するすべを教えることに専念しているトレーニング・センターとしては,生徒たちに私たち自身も最新鋭であることを負っているのですから。次に来る問題は私たちの要件すべてを満たすコンソールを見つけることですが,4人を満足させなくてはいけませんでしたので難しかったです。私は使っているものを見せてくれるように Radio France に実際に電話しましたが,LAWO を調べてみるように示唆されたわけです」。

Francois さんと共にその4人の一人だったライブ音声トレーニング長の Delphine Hannotin 氏がまとめます:「沢山のコンソールを見てみましたが,実際のところ『mc²56』が調査したなかで全員を満足させた唯一のコンソールでしたので,最終的にはとても簡単な選択でした」。

では要求事項とはどんなものだったのでしょう? 「まず,これから数年間は最新のものとして頑張ってもらいますので,古いデザインに少しばかりのアップデートを施したものではなく,最新世代のデジタル・コンソールである必要があります」と Delphine さん。「第二に4つの異なる環境──ライブ,ポストプロダクション,レコーディング,サラウンド・サウンド──で良好に性能を発揮すること,つまり多機能性は重要なファクターです。そして私たちは皆大いに厳しいプロですから,コンソールがそれぞれの個別分野でそれ専用の卓であるかのように動作することを求めます──当然のことですがこれは私たちの間で不一致が生じる規準です。大抵のコンソールはどうしても弱点をひとつは持ち,それは4人の一人がそれを拒否することを意味しますから」。

「しかし『mc²56』は私たちの要求事項すべてに応えました。これは完全にモジュラー式ですので,要求に応じてライブのマルチトラック録音やポストプロダクション用に構成できます」と Francois さんは続けます。「接続したいものと場所に応じてアナログとデジタルの両方を接続し,さらに他のスタジオとも光ファイバー・ケーブルを介してリンクさせます。あらゆるものをどこにでも送れるということです。例えば Delphine が古典的なライブ FOH/モニターのセットアップをステージ上で使い,第三のフィードを直接ミキシングとポストプロダクション用にスタジオに送ることができます。このコンソールが人間工学的な観点からも非常に使い易く,全般的に入念に考え抜かれていることにも気付きました。バックアップとストレージは楽に管理でき,プロジェクト管理は良好です。それにセットアップも簡単に素早く行えます」。

「このブランドは今までありませんでしたから LAWO コンソールをウチの機材リストの一部として持つことができて大いに満足しています。最もメジャーなブランド LAWO のコンソールが機材リストに載ることは重要です。私たちのトレーニング・コースは業務を遂行できるように訓練を提供するべく計画されています。特定の機材の使い方を学ぶことを目的としていませんが,このことは必然的に生じるものです。ですから LAWO が,私たちが次世代のエンジニアたちに紹介する機材の重要な一部となったことを嬉しく思っています」。

写真(左から右に):Francois Coyault(INA),Delphine Hannotin(INA),Hervé de Caro(Lawo)