2015-05-21

エストニアのラジオ放送,LAWO を用いてデジタル化へ

LAWO の『crystal』および『sapphire』コンソールは『Nova 73 HD』を使ってネットワーク化されました。以前は Eesti Raadio と Eesti Televisioon という個別の組織だったのを 2007 年に統合したエストニアの公共放送局 ERR(Eesti Rahvusringhääling)は先頃,エストニアの首都タリンにある本社のラジオ局の 5 つを新たな制作向け複合施設に移転しました。

この移転は,スタジオを移動し,新施設にラジオ制作のためとビルディング全体をネットワーク化するための LAWO 機材を設置するといういくつかの段階を経て実行されました。中央に設置された 1 台の『Nova73 HD』ルーター以外に ERR は 5 台の『crystal』と 8 台の『sapphire』ラジオ放送向けコンソールも採用し,これによって旧ビルディング内の以前の設備に較べて柔軟性と効率が格段に高まりました。新たな LAWO テクノロジー基盤を得て ERR はアナログからフルデジタル環境へと乗り出したのです。

ラジオ技術および録音部門長 Vytautas Martinonis 氏は今回の刷新の結果に大満足です:「ヨーロッパ中の他のラジオ局の話しをを聴いて,私たちは自分たちの要求を非常に正確に見きわめることができる立場にいました ── そして LAWO が先進技術と価格面の両方で最高の評価を得て入札を勝ち取ったのでした。ワークフローの効率の良さと柔軟性が今までにないほど高まりました」。

『Nova 73 HD』は信号分配用のセントラル・ルーターとして機能すること以外にスタジオ切替を扱い,トークバック・マトリクスとして機能します。マスター・コントロール・システムとして ERR は L-S-B 社製の Virtual Studio Manager を設置しました。

メイン・コントロール・ルーム内では 12 フェーダーの『sapphire』ラジオ・コンソールが 5 つのラジオ番組の管理向けの放送用ミキサーとして使われ,またスケジュールに合わせてスタジオを切り替えるようにも設定されています。このスタジオ・コンプレックスはパネル討論や会合や一般的な録音を行うための汎用スタジオとして設計されており,インフラがネットワーク化されていますので各番組が使うこともできます。

この新しいラジオ・コンプレックスから生放送を行うことになった最初の局は Raadio 2 でした。この複合施設には制作用の 16 フェーダーの LAWO『sapphire』コンソールを 1 台ずつ備えた 3 つのコントロール・ルームが含まれています。最初の番組は 1926 年にエストニアでのラジオ放送が始まった日に合わせて 12 月 18 日に放送されました。Viker Raadio,Raadio 4,Raadio Klassika を含む他の局はこの新しいスタジオ・コンプレックスに 2015 年の 2 月から 4 月の間に移転し,5 番目の局 Radio Tallinn はメイン・コントロール・ルームを使って,同所からの放送を間もなく開始することになっています。

Vytautas Martinonis 氏は別の重要な点も挙げています:「現在,私たちはリダンダンシーやコンフィギュレーションの柔軟性,リソースの効率的な使用,LAWO 機材の多様な機能という恩恵を享受しています。将来は,機材を RAVENNA IP テクノロジーの AES67 互換性を利用して私たちの IP インフラと一体化することでこのソリューションを簡単に拡張することができます」。