2015-05-28

オランダの放送プロバイダー,新型 OB 車両に LAWO システムを搭載

ヒルフェルスムに本拠を置くオランダの屋外中継放送プロバイダーの United 社は新しい OB16 トラックの中心機材として LAWO『mc²56』オーディオ・ミキシング・コンソールを設置しました。

欧州市場における実働 OB 車両の 70% というシェアを LAWO の『mc²』コンソールが占めていますが,同社もマルチカメラのアウトサイド・ブロードキャスト(OB)や LAWO テクノロジーを採用したスタジオ・サービスを運用している多くの他局や制作会社と肩を並べることになりました。納入と United 社向けのコンソールのコンフィギュレーションを実施したのはベルギーのリントを拠点とするこの地区のディストリビューター「LDM Audiovisual Systems」社です。

この卓のコアは専用ラック内に納められ,自身の DSP を大型のオーディオ・ルーターでもある『Nova73 Compact』コアと一体化しており,このオーディオ・ミキシング・コンソールは極めて先進的なシステム・コントローラーとなっています。このルーターは MADI を搭載しているので 1 本光ファイバー・リンクを介して最高 64 音声チャンネルの同時伝送が可能です。この信号容量のおかげで車両内では不可欠だった配線が減り,従来の組み立てやハンダ付け作業も大幅に少なくなりました。

このトラックの RIEDEL Artist インターカム・システムは MADI を介して LAWO 音声分配アーキテクチャに接続されており,どこでも高音質を提供できます。LDM は OB16 内に『mc²56』コンソール以外に L-S-B 社の Virtual Studio Manager(VSM)も設置しました。このソフトウェアは車両内の全システムの集中的なオートメーションについての全体的な制御を行い,映像,音声およびインターカム・ルーターを,そしてマルチビューワーも一体化します。15 の異なる作業場所にいるオペレーターたちは自分用の視覚表示を選ぶことができます。このシステムのボタンは信号ラベルを動的に表示するLCDとなっています──VSM 制御システムのおかげで,例えばカメラの順番の変更のようなどんな状況でもこれらを設定・保存・呼出可能です。以前は,これはセットアップの変更とコンフィギュレーションのやり直し,それにタリー信号の名前の付け直しを必要としていました。今ではこれを中央でプログラムでき,ワークステーションの柔軟性が大いに高まりました。VSM は必要であればシステムをどのロケーションからでも設定することができます。

このユニットのデジタルのインフラのおかげで高度の柔軟性が実現され,配線は少なくなり,従来のセットアップよりもできることが増えました。つまり準備とリハーサルに数日を要していた制作が一日で終わるようになったのでもっとタイトにスケジュール組みできるようになったのです。このことは車両のへの異なるアプローチならびにインテリア・デザインを必要としました。

LDM はこの設置に LAWO『V_pro8』ビデオ・プロセシングおよびルーティング・ユニットも供給しました。『V_pro8』は 8 基の 3G HD-SDI ビデオ・エンベッダーと 8 基のプロセッサー/サンプル・レート・コンバーター,そして強大なビデオ処理能力を持つ 8×8 マトリクスを備えています。

United 社はフルサービスの放送施設を提供しており,オランダ国内の最大のサービス・プロバイダーの3本の指に入ります。同社は小型車両からカメラ30台を使った制作ができる大型の衛星中継用 OB バンにわたる数台の TV OB バンを運用しています。撮影部門は大規模なスポーツ・イベントの制作を行っており,マルチカムで作られるような,ヨーロッパ・チャンピオンシップやワールドカップを含むサッカー・イベント,オリンピック,競技中継,コンサートやその他のライブ・イベントを手がけています。