2015-10-30

豪州の放送局 NINE,ネットワーク構築に LAWO を採用

オーストラリアの放送局「NINE Network Australia」新たな専用施設によって運営のワークフローの速度を上げ,同時にコンテンツ制作により多くの時間を生み出すことを目標としていました。

この意欲的で難しいプロジェクトはメーカー非依存の集中コントロール・パネルの下に様々な製品を一体化するという信念と共に,放送システム設置のスペシャリスト「Professional Audio & Television」社(PAT)に委ねられました。PAT 社のソリューションのキーポイントは LAWO のデジタル・オーディオ/ビデオ・プロセシング・ツールならびに Virtual Studio Management(VSM)システムでした。

アデレードの新施設全体にわたる制御を提供すべく PAT はこの施設の全放送システムをつなぐ大規模な VSM システムを構築して納入しました。これには音声のエンベディング/デエンベディングと施設全体のワークフロー内での映像処理のための LAWO『V__pro8』8 チャンネル・ビデオ・プロセッサー「ツールキット」6台も含まれます。

『V__pro8』は高品質のフォーマット変換と色補正機能を搭載し,同機の高密度 MADI I/O は NINE Networks のスタジオ・インフラ内で,柔軟なマトリクスとして機能するインターフェイスを持つ映像から音声への効率の良いブリッジとなります──各『V__pro8』は 8×8 のビデオ・マトリクスと 384×384 のオーディオ・マトリクスを備えますので信号を自由に切り替えることができます。HTML5 ベースの最新の GUI が理想的な操作インターフェイスとなっています。

「静的なエンベッダー/デエンベッダーとして4台の『V__pro8』ユニットを使って音声チャンネルから直接制作に出力させることができます。視覚表示のない用途(ボイスオーバー・ブース等)に使われるエンベッダーは信号を視覚的に識別するためのスクリーン上のスレートを『V__pro8』を介して動かすことができます」と PAT 社のエンジニアリング・マネージャー Adam Langham 氏。「さらに2台の『V__pro8』ユニットが MCR 処理用途に使われて,16 チャンネルを処理に自由に使えるようになっています。

「各『V__pro8』ユニットからの6本の MADI ストリームをつなぐにあたり,MADI ポートを効率よく使うために全ユニットをディジーチェーンして,その結果,1 系統の MADI ポートが北行きのトラフィック用に,もう一つがバックアップとして南行きのトラフィック用になりました。これは VSM のタイライン・マネジメントによって実現されました」。

VSM はこのインスタレーションの中心にあり,LAWO『V__pro8』を含むメインの放送システムすべてを支えています。マスター・コントロール・ルームでは『V__pro8』を介して入力される信号の処理は VSM パネルの単一ページとして表示され,NINE がアクセスできる必要のある全パラメーターの即時制御を提供します。

VSM を使用することによって NINE はスタジオ全体をボタンの1押しで設定可能な TOS(Talent Operated Studio)用の集中管理ポジションも獲得できました。この用途における VSM のさらなる利点は,タッチスクリーンやハードウェア・パネルによる広範な入力選択や DSK コントロールを提供しつつ,高価なスタンバイ・ビジョン・スイッチャーの必要性をなくすことにあります。

NINE との打ち合わせを開始した頃,概要には伝統的な XY スタイルのルーター・パネルを介するこの施設の Audio-over-IP ネットワークの制御も含まれていました。映像と音声の両方のベースバンドおよび IP ルーティングのワークフローをパラメーター制御と共に統合する能力が陳腐化しないコントロール・レイヤーを実現し,オペレーターをシステムの技術的な複雑さを習得する必要から解放します。