2016-09-20

Czech TV,ブルノに LAWO 製の制御/音声ソリューションを装備した新スタジオ施設をオープン

Czech TV のブルノ放送スタジオは設置も試験も完了して,2016 年の秋に運用を開始する準備が整っています。

スタジオが古色蒼然たる市内に位置していることによって制作に制約が生じていましたので,洗練された IP 機能を備えた未来志向のスタジオ施設を作るために,この公共放送局はブルノの郊外に新しい施設を建てることを決断したのでした。Czech TV 曰く,21 世紀の TV コンプレックスを建てたかった,とのことです。この目標を達成するために同局は LAWO 社製の機材とワークフロー・ソリューションを採用しました。

スタジオ内の全音声は LAWO のネットワーク/音声/映像/ワークフロー制御技術を用いて作成/伝送/制御されます。この施設内の全体的な制御は全音声信号および映像信号と付加的な機能を扱う LAWO『VSM』放送制御/監視システムを用いて達成されています。 このブルノの施設の3つのスタジオと3つのコントロール・ルーム内には『mc²66 MKII』2台と『mc²56 MKII』1台が HD コアと共に設置されました。音声のエンベディング/ディエンベディングのために,LAWO『V__pro8』ビデオ・プロセシング・ユニットが4台設置され,リダンダント MADI 回線を介してコアに接続されています。『VSM』システムは何台もの LAWO『V_pro8』8チャンネル・ビデオ・プロセッサーの設定と管理にソフトウェア・パネルを使用します。数台の旧式の機材からのものも含めて全音声信号は LAWO『Nova73 HD』オーディオ・ルーターを介してルーティングされます。

新施設が上手く行くための秘訣は,別の制作のために時間のかかる再設定や中断なしに即座に呼出できるワークフローの柔軟性です。これを確保するために,洗練され信頼性の高い制御システムが配置されています。

『VSM』制御/監視システムはハードウェアに依存せずに IP バックボーン上で動作しますので,様々な種類の機材とシームレスに一体化して,多種多様なパラメーターにアクセスできます。この新施設内では『VSM』システムはハードウェア・パネルと標準的な PC 上で動作するソフトウェア・パネルを用いるオーディオ/ビデオ・ルーターのスイッチングを制御します。ブルノのスタジオでは Imagine Platinum ルーター(VX 4RU)が中央のビデオ・ルーターとなり,スタジオ内では Sony ビデオ・スイッチャー(MVS Series)が3台使用されて『VSM』はクロスポイント接続やキー割り当て,出力割り当て,ソース・ラベル,タリー信号にアクセスできます。

『VSM』はタリー・シグナリング・システムも定義/制御します。オンエア・カメラの出力はマルチビューワー内で強調表示されます。タリー・システムには上述のビデオ・ルーターと FOR.A MV-4200 マルチビューワー3台とラベルを扱う『VSM』が含まれます。

ワークフロー設定を素早くかつ容易に変更できるように,制御システムによってタリー・システムの少なくとも 20 個の異なるコンフィギュレーション──特にソースの説明書きを含むマルチビューワー上での様々なディスプレイ・レイアウトのためのもの──の定義/保存/呼出が可能になります。同じことはビデオ・ルーターとオーディオ・ルーターにも当てはまり,『VSM』システムは少なくとも 20 個の異なるコンフィギュレーションの定義/保存/呼出が行えます。

さらに制御システムは「Audio-follow-Video」機能も設定します──ビデオ・スイッチャー出力上でカメラを切り替えると音声ミキシング卓上で対応するフェーダーが開きます。

ブルノの施設ではこの機材の監視機能はまだ不要ですが,Czech TV は制御システムが拡張できて『VSM』システムの欠かせない一部である SNMP を用いることでこの機能に対する準備ができていることを要求しました。

施設内の全機材はイーサネットや RS422,GPIO,あるいは独自プロトコルを使って『VSM』システムによって参照され制御されます。独自プロトコルが広く採用されていますので,『VSM』はそのプロトコルを介して機材と通信できます(例えば Leitch プロトコルを使う Imagine Platinum ルーター)。『VSM』があればユーザーはデバイスの接続を抜く必要なしにコンフィギュレーションの変更をリアルタイムで行うことができます。