2017-11-06

独「ブンデスリーガ」,LAWO 自動音声ミキシングを使用する世界初のリーグとなる

ブンデスリーガのテレビ視聴者はリビングルームで新たなサウンド・エクスペリエンスを楽しめるようになりました。ブンデスリーガとブンデスリーガ2の全試合をプロデュースする「Sportcast」社(DFL(ドイツ・サッカー・リーグ)の関連会社)がこの目的のために新しい音声制作システムの運用を開始したからです。ピッチ上で起きていることを捉える使うマイクに適切な入力レベルを設定するのに,選手のリアルタイムの位置追跡データが使われるようになったのです。これによって臨場感のあるまったく新しいサウンド・エクスペリエンスを視聴者にお届けできるようになりました。

Sportcast 社は 2 つのサービス・プロバイダー LAWO 社と ChyronHego 社の活動を調和させて,2 年の開発および試験段階を経てこの技術を市場に出す準備を整えることを支援してきました。

受信する追跡データと使用されるミキシング・コンソールとの間のインターフェイスとして機能する『KICK』ソフトウェアを業務用放送機器メーカー LAWO 社が開発。ブンデスリーガの公式試合データ作成を担当する ChyronHego 社がこの自動化システムに必要な追跡データを提供します。

この技術に必要な公式試合のデータの質は Sportcast の関連会社「Sportec Solutions」によってモニターされ,トラブルを排した運用が保証されます。同社はブンデスリーガに関連する革新的なスポーツ技術データおよびソリューションを提供する目的で 2016 年に設立され,当シーズンからブンデスリーガとブンデスリーガ 2 の全試合に関わっています。

この新音声制作システムが採用した革新的なアプローチは,データをネットワーク利用することを自動音声ミキシングの基盤としてしています。これは手動の音声ミキシングよりも相当優れた質を提供します。LAWO の『KICK』ソフトウェアは,以前は主に試合の統計やグラフィカルな分析に用いられてきた,プロサッカーでは今や標準的になったタイプのトラッキング・データを使用します。カメラ・ベースの技術がスタジアム内のリアルタイム・データを生成し,22 人の選手たちと審判たちとボールの正確な位置を追跡することができます。

ピッチ端に配置されたマイクとそれぞれの指向特性を用いて,このシステムは随時ピッチで起きていることをどのマイクが最も良く捉えられるかを決定し,必要なコマンドをミキシング・コンソールに自動的に送ります。放送用車両内にいるサウンド・エンジニアは全体のミックス内でフィールド・マイクの自動ミキシングを使うことができ,それゆえ試合中の放送音声をより良くするための余裕が生じます。

Sportcast 社のイノベーション&テクノロジー管理長 Tim Achberger 氏は新技術が大好物です:「この新音声制作システムは一貫して質の高い結果を生み出し,視聴者にまったく新しいサウンド・エクスペリエンスをお届けします。
ブンデスリーガは 90 分全体にわたって熱のこもったミックスを確保することに専心しています。LAWO さんと ChyronHego さんと協働し,私たちは新しいイノベーティブなシステムを開発してこれを実現できました」。

「ブンデスリーガの 2017/2018 シーズンの開始はスポーツ制作の質の節目となるでしょう」と LAWO 社 CEO の Philipp Lawo は語ります。「DFL さんと Sportcast さんには信頼できる私たち側パートナーがいます。その方たちは種子のようなアイディア段階から最終製品までシステム開発を支援してくださり,本当の制作条件下でシステムをテストする機会を与えてくださいました。このパートナーシップの結果として生まれたのがスポーツ制作のワークフローを再定義するこの画期的な新製品です」。


ブンデスリーガの試合日 9 で動作中の『KICK』(FC Augsburg 対 Hannover 96)