2017-11-21

チューリッヒ・オペラハウス,LAWO IP 音声卓を用いて改修

チューリッヒ・オペラハウスは新しい音響機材とワークフローの最新化と SR への新たなアプローチを含む大規模な技術刷新を終えて,2017/18 オペラ/シアター・シーズンに入りました。

以前に音響コントロール・ルームに設置されていた LAWO『mc²66』ミキシング・コンソールを『mc²56』で置換し,もう 1 台の『mc²56』をホール内に設置。この2つの卓はミラーリング可能です。ミラー・モードで運用すると,片方の卓で行ったコンフィギュレーションやスナップショットやパラメーター調節はもう片方の卓でも呼び出し可能で,これによって特に Microport システムの使用が増えている中で,効率の良い上演準備が確実に行えます。このように管理することによって,この先に計画されているミュージカルや子供向けオペラのプロジェクトをホール内でミックスするのは楽になるでしょう。

新しい LAWO ミキシング・コンソールはコントロール・ルーム内に 48 個のフェーダー(32 フェーダーのコンソール 1台とホールのコンソールにも接続可能な 16 フェーダーのエクステンダー 1 台)と FOH に 16 個のフェーダーを提供し,共通のコアをシェアします。以前に『mc²66』と共に設置されたこのコアはシステムの中枢であり続け,Gold Bundle 付きの Wave SoundGrid と追加の Dante カード 1 枚で拡張されています。このリダンダント・ルーティング・カードの容量は 8192×8192 モノ・チャンネルで,4 枚の DSP カードが 192 個の DSP 処理チャンネルを提供します。

両方のコンソールはスタンドアローンで使ったり,例えば音響コントロール・ルームから録音を制御しながらホールのコンソールを SR システムの一部として使用するように二人運用することもできます。

さらに,チューリッヒ・オペラハウスは LAWO コンソールを介して 32 個のリスニング・ポジションが制御される Wave Field Synthesis(WFS)を用いています。この大型マトリクス(現在 88 チャンネル)はサラウンドおよび空間音響用途向け Fraunhofer IDMT からの 3D Sound SSW(SpatialSound Wave)を簡単に統合できます。IDMT の SpatialSound Wave 技術はオブジェクト・ベースの音声再生を可能にし,従来の再生システムと比較して広いスイートスポットを生成し,どんなスピーカー・セットアップとも互換性のある音声制作を行うことができます。

チューリッヒ・オペラハウスの音響部門長 Oleg Surgutschow 氏は新たに設置された LAWO 機材に大いに満足しています:「特に LAWO の信号処理システムの音の性質が良いですね」と同氏。「SoundGrid と Wave プラグインを統合できますのでライブをミックスするのがはるかに楽になります。長期計画や将来の発展にはルーターのほぼ無限の能力も重要です」。