2018-12-19(原文掲載:2018-11-28)

LAWO製品,オーストリアのブレゲンツ・フェスティバルでの《カルメン》のイマーシブ・サウンド制作をサポート

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LAWO社の新しい『mc²96』コンソールがオーストリアのブレゲンツに設置され,コンスタンス湖上の「浮き舞台」で毎夏開催される「ブレゲンツ・フェスティバル」でのジョルジュ・ビゼー作曲《カルメン》の満員札止め公演のSRおよび指向性リスニング・システムをサポートしました。以前に設置されたLAWOシステムのおかげで,舞台上の演技を盛り立てるものとして,この制作での音の非凡な使い方に重要な役割を果たす制作コンソールのアップグレードはシンプルなものになりました。

サウンド・デザイナーのAlwin Bösch氏とサウンド・エンジニアのGernot Gögele氏は2005年よりブレゲンツ・フェスティバルで使って来たLAWO『mc²66』プロダクション・コンソールから,新たなIPベースのLAWO『mc²96』グランド・プロダクション・コンソールへの乗り換えを行いましたが,この新コンソールは今年のオペラのライブ上演の直前に設置されたものです。新しい操作手順を覚えるのに2,3日を要しましたが,両氏は1週間の内に『mc²96』のワークフローを立ち上げて運用していました。

「この新しい制作コンソールは実に優れています」とBösch氏。「技術は最新鋭で,このシステムは本当に何でもできます。LAWOさんと協力して私たちは『mc²96』を自分たち独自のSRのニーズに適応させました」

2つのLAWOコンソール間の差にも関わらず『mc²66』の設定の多くを『mc²96』に直接転送することができました。LAWO『DALLIS』入出力コンポーネントを含む周辺機器は変更なしのままでしたので,観客のイマーシブな体験をサポートするブレゲンツの指向性リスニング・システム(64入力から128出力,800台以上のスピーカー)をパッチし直す必要はありませんでした。この新しい『mc²96』コンソールは便利なダブル・レイヤー機能も両氏に提供し,それによってコントロール・ルームの開口窓近くのスイートスポットに留まりながら(モニタリング用のスピーカーは使いません),チャンネル・ストリップ毎に縦に配置された2つのフェーダーを使って音声設定を変更することができました。このコンソールはノートパソコンから管理可能なフェイルオーバー・システムも備えています。

「この新しいコンソールへの反応はとても良いです」とブレゲンツ・フェスティバルの技術部門長Wolfgang Urstadt氏。「すべてがきちんと動いているようで皆とても満足しています。移行も円滑に進みました」

4台のLAWO HDコアが,ブレゲンツのSRシステムを駆動するWFS(Wave Field Synthesis)にとって欠かせない生のDSPパワーとルーティング容量をもたらします。WFSは多数のスピーカーを個別に駆動して人工的なウェーブフロントを作り,それは特定の原点からの音の動きをシミュレートします。《カルメン》の際,この技法はジプシーたちの山への移動のような場面内での視覚的な移動と合致するように歌手たちとオーケストラを「動かす」のに,また歌手の声が舞台からではなくオーディトリウムの中心から来るかのように思える,もっと抽象的な移動に使われました。

「驚くべき自然な音響を備え,コンスタンス湖を背景とする7,000人収容の野外階段式観覧席があるブレゲンツ・フェスティバルの浮き舞台がオペラ・ファンの大人気であることは頷けます」とLAWO社マーケティング&コミュニケーション・ディレクターAndreas Hilmer。「何年にもわたって私たちはブレゲンツの友人たちとの素晴らしい関係を大切にしてきており,LAWOのシステムが,毎年このフェスティバルで披露される素晴らしいパフォーマンスをサポートし続けることを誇りに思います」

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