2010-12-16

Lawo digital recording for A-Ha’s first (and last) live DVD

Toby_Alington_in_the_Cinevideogroup_OB14_web.JPG

Cinevideogroup OB uses mc²66 to record final concerts.

A-Ha の 25 年間のキャリアの最後を締めくくるサウンドが,長年の LAWO ユーザー Cinevideogroup によって同社のフラッグシップ・モバイル車両「OB14」内の『mc²66』を使って,特別 DVD リリースのために録音されました。皮肉なことにこれは A-Ha のお別れコンサートであるとともに,彼らの最初のライブ DVD となります。

「Ending on a High Note」ツアーの最後の 4 回のショーはこのバンドの故郷オスロの有名な会場「Spektrum」で行われ,映画会社 Serpent Productions と Matt Askem 監督によって,将来のリリースに向けてこのイベントを 10 台のカメラで HD 録画し,デジタル音声で記録すべく,業界をリードする放送設備会社 Cinevideogroup が呼ばれました。

最先端の OB14 の音声コントロール・ルーム内には BRIT Awards や MTV Europe Awards での仕事で良く知られている英国人サウンド・エンジニア Toby Alington 氏と Cinevideogroup のシニア・オーディオ・エンジニア Huub Lelieveld 氏がいました。このプロジェクトの最終 5.1 ミックスを担当したのが Alington 氏,オスロでのマルチトラック録音を担当したのが Lelieveld 氏です。

彼らが操るのが Cinevideogroup のモバイル軍団に属する 4 台のうちの 1 台の 56 フェーダーの LAWO『mc²66』コンソールで,この卓はトラックから約 50 メートル離れた舞台上にある LAWO のリモート・プリアンプに MADI 光ファイバー回線を介して接続されました。LAWO のステージボックスへの光ファイバーとローカルな PA パワーを用いることでアクティブ・スプリッターの必要性がなくなり,Lelieveld 氏はバンドと観衆のマイクからの信号をクリアに捉えることができるようになりました。

ライブ・パフォーマンスは MADI 経由で接続された Merging Technologies の 128 チャンネルの Pyramix マルチトラック・システムに録音され,万が一の場合のために RME MADI カード搭載の Reaper が走るリダンダント PC にも記録されました。「このプロセスでは間違いできる余裕はありません」と Lelieveld 氏はコメントします。「もし音楽録音で失敗してしまうとビデオが無駄になってしまいますから。」

Lelieveld 氏は自身が「私の一番のコンソール」と呼ぶ卓を使って Alington 氏とビデオ編集者たちのために仮のステレオ・ミックスを作りました。Lelieveld 氏は特に状況が厳しくなったときのことを考えると他の優れたデザインよりも『mc²66』を選びたいと考えています。「これは本当にあらゆることをライブで変更できる唯一のコンソールで,非常に柔軟です。ライブの TV 放送の録音をするときであっても,全部を事前に仕込んでおく必要がないという意味です。どんな変更であれ,LAWO『mc²66』が完璧に適応できますし,音質はいつだって最高です。」

LAWO コンソール・デザインを初めて知った Toby Alington 氏も Lelieveld 氏の発言に似た意見を述べています:「これが非常にクリーンなサウンドの卓であることに気付きました。私たちの目的にピッタリです。そして極めてロジカルなレイアウトにも感銘を受けました。デジタル・コンソールのレイアウトはどれもまったく異なります — これはアナログの時代とは違うことです。サーフェスによってはまったくフレンドリーでないのもありますが,作業するのが楽しいのもあります。ほとんどあらゆるものを中央のパネルに持っているコンソールもありますが,『mc²66』は各チャンネルにちょうど良い量のノブを持たせて人間工学的にすぐれたバランスを提供しており,視覚的フィードバックも良好です。それにこのコンソールに非常に詳しい Huub さんがいたという利点もありました。」

Spektrum では銅のマルチコアが屋根裏のキャットウォークまで伸びていましたので観客の反応を捉えるために Sennheiser MKH-416 マイクを客席上にぶら下げることができました。観衆とバンドのマイク入力は全部で 64 チャンネルでしたが,Lelieveld 氏によると拡張が簡単な 28-8-24 フェーダーの『mc²66』にとって,何の無理もないことだそうです。

「このコンソールを使っていて限界に達したことはありません。150 チャンネルに十分な DSP があると思いますが,この入出力システムの良いところはこれが完全にモジュラー形式であることで,必要なものは何でも追加できます。140 を超える入力を用いて DVD 用の録音を行いましたが,そのような大型プロジェクトの場合は追加の入力を足します。」

Cinevideogroup は現在 Lawo『mc²66』デジタル・オーディオ・コンソールを搭載した 4 台の OB バンを所有していますが,その最初のものは 5 年前にインストールされたものです。OB14 は Cinevideogroup の大規模音楽イベントやスポーツの制作用に設計された最も大きい車両です。オンボードのルーティングはすべで 96 kHz 動作を行う LAWO『Nova 73 HD』で扱われます。

Toby Alington 氏はロンドンの Richmond Studios Post-Production で A-Ha の DVD 用のサラウンド・サウンドのミックスを完成させる予定です。