2012-03-09

Goldlena says Goodbye

Workshop_Innovason_Neumann_Sennheiser_WEB.jpg

Biathlon World Cup in Ruhpolding broadcast with Lawo equipment.

銃声が響き,的が打ち抜かれ,いたるところで歓声が上がる。的にヒットするたびに観客たちが熱狂的にそれを祝福する。そして Magdalena Neuner 選手はトップでフィニッシュするであろうスプリント競技の最終ラップへと進む。

同選手にとって今年のバイアスロン・ワールドカップは単なるお別れガラではありません:この競技で全部で 6 個のメダルを取ることも約束しています。すでに金銀銅の 1 セットを獲得した同選手は自らの約束を果たすべく邁進しています。ホスト放送局の第 2 ドイツ・テレビ(ZDF)はこのイベントをカバーするために 2 台の OB バン(MP4 と MP5)を割り当て,バイエルン放送(BR)は自局の FÜ HD1 を投入しました。両局がこの重要なスポーツ・イベントに最上のサウンドを保証すべく頼っているのは LAWO テクノロジーです。

ZDF as Host Broadcaster
ルーポルディング(バイエルン自由州)でのバイアスロン・ワールドカップはドイツ公共放送連盟(ARD)と第 2 ドイツ・テレビ(ZDF)の共同制作です。この年のホスト放送局として ZDF は自局の OB バン 2 台を用いて国際信号制作を担当していますが,任務はこれだけではありません。この信号の分配と放送センター及び放送権所有者に対するサービスも ZDF の作業の一部です。このようなタスクすべてを遂行するために,新規のマスター・コントロール・ルーム(MCR)を作って ARD と ZDF のモバイル制作ユニット(MPE)のコンポーネントを装備しましたが,このセットアップ内の中央ルーターとして機能したのが LAWO『Nova73 HD』です。

国際信号は MP4 のコントロール・ルーム内で作られます。そして 39 のカメラ信号と関連音声を制御するために MP5 が追加されました。「最善の視聴体験を作り出すのに音は全体としてかなりの影響力を持ちますので,このような規模のスポーツ・イベント用のコントロール・ルームのコンセプトは,音声と洗練されかつ信頼できるインターカム・インフラに対しては非常に高い要求を掲げます」と国際音声及び映像信号の技術監督 Florian Rathgeber 氏は説明します。MP4 だけで 2 台の『mc²66』コンソールを搭載しており,大きい方のモデルは 56 フェーダーと 288 DSP チャンネルを,小さい方は 32 フェーダーと 240 DSP チャンネルを備えます。

これらの OB バンを用いて,ZDF と ARD は 2010 年 12 月から毎年交互にバイアスロン・ワールドカップの放送を定期的に制作しています。今年の競技に関しては,国際音声及び映像用コントロール・ルームのある MP4 はサブミックス用の第 2 のコントロール・ルームやカメラ制御用の音声技術や追加の EVS ワークステーションを備えた MP5 と,そしてマスター・コントロール・ルームや BR の FÜ HD1 と接続される必要がありました。これらとの間の信号のやりとりはケーブル部分だけで最大 1.2 キロメートルの長さの光ファイバー・ケーブルを用いて MADI を介して行われました。さらに,LAWO ステージボックスとマイクは耐候仕様にして十分に養生する必要がありました。

LAWO の『mc²66』コンソールを使うことの利点について問われると,ZDF のサウンド・エンジニア Heiko Bulirsch 氏は動作の信頼性と使い易さと LAWO のデジタル・コンソールが標準装備する Audio-Follow-Video 機能を強調しました:「39 台のカメラの各々にはそれぞれの 4 チャンネル音声がエンベッドされています。EVS のハードディスク・マシンからの再生用の内的なフィードもそれぞれ音声を持ちます。」これは射手が画面の左半分に,的が右半分に表示されるいわゆる「シューティング・トリック」には特に重要です。」

National coverage through BR
FÜ HD1 を現地に配したバイエルン放送(BR)は ARD と ZDF の国内向け音声を担当しています。これは 2 台のホットヘッドと 1 台のリモートヘッドを含む追加の 11 台のカメラを使うこともこの中に入ります。BR の 1 チームだけで全部で 40 キロメートルのカメラや音声や通信のケーブルを引き回しました。FÜ HD1 内の『mc²66』コンソールは 2 人のオペレーターで操作されるように設計されています。32-8-16 フレームのこのコンソールは 56 フェーダーと 336 DSP チャンネルを備えます。音声マトリクスを内蔵する HD コアは BNC 及び D-sub 接続を搭載した AES カードを 3 枚装備し,8,000 × 8,000 クロスポイントのルーティング容量を提供します。FÜ HD1 は HD コアにリダンダント接続された全部で 12 基の『DALLIS』I/O システムを特長とします。それらのうちの 3 台はステージボックスとして使われ,最大 80 本のマイクに入力を提供します。「同時に複数の出来事を処理する必要がありますので,大規模なスポーツ・イベントは多数の入力チャンネルを要します。例えば放送をしながらインタビューを記録する必要があるかもしれません。とくにこれが,なぜ FÜ HD1 内の『mc²66』が 2 人のサウンド・エンジニアで操作されるように事前に設定されたかの理由です」と BR で OB 音声制作エンジニアをしている Jürgen Becker 氏は説明します。

バイアスロン・ワールドカップ用にチャンピオンズパークと改名されたルーポルディングのクアパークは夕方の催しものや大半のメダル授与式の会場です。BR はここから開会式と 3 月 5 日に《Blickpunkt Sport》(Focus on Sport)を放送しました。「トラック沿いとチャンピオンズパーク内のカメラに加えて,スタジアムだけではなくチャンピオンズパークやルーポルディングの一般的なエリアもカバーしてアスリートたちをできる限り身近でフォローし,できる限り良い絵を提供するために EB チームも,もちろん,いくつか用意します」とバイエルン放送の技術 TV 運用部門の OB 監督 Jürgen Kreissl 氏は語ります。このようなコンテンツはチームガウのアリーナに配置された編集ユニット(ネットワーク化された 3 基の AVID インターフェイスを装備)内で作成されます。