2010-05-04

Derbleck’n in HD

BR_HD1_web.jpg

BR’s new OB-Van passes its debut on the Nockherberg.

呵々大笑しビールのジョッキを掲げる,あるいは荒っぽいジョークににやりと耐える——恒例のように,バイエルンのユーモラスな伝統的「政治家叱責」スピーチ・イベント「Derbleck’n」では今回も修道僧ブラザー・バルナバスの役を務めるコメディアンが痛い話題を取り上げ,高齢の政治家の一人が当然の報いを受けることになりました。ミュージカル・コメディが続き,多くの陽気な視聴者がミュンヘンはノッカーベルグのバイエルン放送(BR)からの生放送(高い視聴率を持つ BR のショーの 1 つ)を楽しめるようにすべてのボタンが押されます。

しかし今年のこの伝統的なイベントには少し変化がありました。その放送に新しい OB バン FÜ1 HD が使われたのです。放送は SD でしたが録画は HD で行われました。そして 3 月中旬のガルミッシュ=パルテンキルヒェンでの女子ワールドカップ・スキー決勝戦の際,BR はスリリングな一騎打ちを放送することになり ZDF の報道を引き立てました。どんなに圧倒的な HD 映像も完璧なサウンドがなければ現実を凌駕できません。結果として FÜ1 HD 内の音声技術には LAWO が選ばれました。

Plenty of Ports
『mc²66』が BR の新しい OB バン内の中央の制作用コンソールとして機能します。2 人での操作用に設計されたこのコンソールは 32-8-16 フレーム内の 56 個のフェーダーと 336 DSP チャンネルを備えます。HD コアと内蔵音声ルーティング・マトリクスは BNC 及び D-sub 用の 3 枚の AES カード並びに 8,000 × 8,000 クロスポイントのルーティング容量を提供します。FÜ1 HD も HD コアにリダンダント接続された 12 台の LAWO『DALLIS』I/O システムを提供します。3 台は最大 80 本のマイクが接続できるようにステージボックスとして用いられます。

「DD 5.1 伝送のために大規模なスポーツ・イベントの制作を行うには,複数イベントを同時に編集しなくてはなりませんので大量の入力チャンネルが必要です。例えば,最終レーンから放送すると同時に国際音声をミックスしつつ,インタビューを録音するといった場合です。どれも放送は進行中です。これが,なぜ FÜ1 HD の『mc²66』が 2 マン・オペレーション用に事前設定されたかの理由の 1 つです」と BR の音声制作エンジニア Jürgen Becker 氏は説明します。

Networked Processes
1 台の外部ベイサーバーが追加モニター上にミキシング・コンソールの GUI を表示する役を果たします。このモニターは他のアプリケーションの表示も行えます。

編集室内には 4 フェーダーの LAWO『crystal』コンソールがもう 1 台あり,信号をもらうためにメイン・コンソールに接続されています。両方のコンソールのコントロール・システムとして Virtual Studio Manager(VSM)コントロール・ソフトウェアが使われています。

「ウンターフェーリングにあるバイエルン放送のテレビ制作施設もこの OB バン内のものと同じ制御インターフェイスを使って新しい『mc²66』を 1 台設置しています。その結果,訓練期間は最小限で,どちらの施設からのクルーたちを必要に応じてコンソールに割り当てできます」と BR のプロジェクト・エンジニア Matthias Gohla 氏。これは,なぜ BR が自局の新しい OB バン用のプロダクション・コンソールとして LAWO『mc²66』に決めたかの多くの理由の 1 つです。

プロジェクトのエンジニアリングやインターカムと音声制御を含むオーディオ・コンポーネントの設置は sono Studiotechnik GmbH が担当しました。