2011-05-10

Legendary.

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BR in Unterföhring / Germany gets new Lawo Technology.

バイエルン放送(BR)はいくつも伝説的な番組を制作してきましたが,まさに伝説ともいえるのは 1994 年から BR のテレビ・スタジオで使われてきたデジタル・ミキシング・コンソールでした。非常に故障を起こしやすかったのですが,この卓は最新の LAWO テクノロジーで置換されることになりましたので,現在の目玉番組も問題なくいつもの高品質で放送できます。

バイエルン放送はウンターフェーリングには 4 つのスタジオ・エリアを持っており,そのそれぞれが 600 立方メートルでコントロール・ルームが 2 部屋です。二重の運用方法のおかげで各コントロール・ルームはシンプルにつなぎ替えを行うことでどのスタジオ・エリアを使って作業できます。さらに 4 つのポストプロダクション・エリア(2 つのノンリニア編集室,音声編集室が 1 部屋と,リニア・ポストプロダクション室が 1 部屋)と VTR コンプレックスが 1 つあります。「単純に機材の老朽化や交換部品の欠如や 5.1 サラウンド・サウンドのようなスタジオ・テクノロジーへの高まる要求のために,私たちはつねに修理したり,間に合わせの対応策を講じたり,バックアップ手段を選んだり,特別なスイッチを開発したりしなくてはなりませんでした。毎日が挑戦でしたね」,と BR のウンターフェーリング施設の音声技術担当サウンド・エンジニア Jörg Schiebener 氏はこの技術的なアップグレード前の状況について説明します。

ウンターフェーリングの音声技術部門は自分でアップグレードを実行することに決めました。というのも第三者を介入させるのは無理なように思えたからです。「この施設の複雑さのため部内的な知識を多く必要としますので,このプロジェクトは私たちの音声技術部門だけが実行可能だったでしょう。急いでアップグレードのスケジュールを計画しなければなりませんでしたし,期間についてはかなり流動的でした」,と Schiebener 氏。

バイエルン放送の FÜ1 HD OB トラックは LAWO 社機材が装備されていますので,主要オーディオ・コンポーネントに関しては LAWO が再度選ばれました。この決定について Schiebener 氏は次のように語ります:「LAWO の機材は特に個々のスタジオ・システムをネットワーク化できる点で私たちの音声的及び技術的要求事項によく適合します。」コントロール・ルーム 1 及び 4 では,BR は 56 フェーダー(32-8-16)の LAWO『mc²66』コンソールと 8k ルーター・カードを搭載した HD コアを使用しています。コントロール・ルーム 4 には追加の『crystal』コンソールが 1 台あります。中央のルーターは 9 基の『DALLIS』フレームを備えた LAWO『Nova73 HD』です。SADiE マルチチャンネル・システムが MADI を介してこれらのコンソールに直接接続されます。

LAWO システムがあればルーティング設定は個別に制御可能です。Schiebener 氏によると「このことは詳細な計画と顧客指向のソフトウェアを用いたクライアントのトレーニングの両方を必要としますが,クライアントと LAWO との間の技術的なやりとりの上で理解可能で共通なプラットフォームも提供してくれました。」コンソール・サーフェスとコントロール・ルームのモニタリング,そしてユーザー・パネルもカスタム・デザインされたものです。

「ISDN 接続は大いに役立ちました」,とプロジェクト全体の進行に満足している Schiebener 氏は続けます。「LAWO の手助けとこの便利なリンクを介したコンフィギュレーションは私たちにとって非常に心強い要素でした」と Schiebener 氏。最後に同氏は新旧機材のもう 1 つの違いについて次のように述べました:「LAWO コンソールに用いられているフロントエンドのワイヤリングには慣れていませんでしたが,運用中に様々な利点がすぐに理解できました。一目見て大体の見当が付き易くなりましたし,分かり易くなりました。」

写真:新しい LAWO『mc²66』ミキシング・コンソールの前で。システム・エンジニアの Jörg Schiebener 氏とシニア・サウンド・エンジニアの Dietrich Thorau 氏(着席)。