2010-10-21

Farm Aid 25: the mix is spot on with Lawo

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mc²66 console's features help ensure top notch sound from performers.

家族経営農場の重要さに対する認識の高まりに合わせて《Farm Aid 25:Growing Hope for America》は 2010 年 10 月 2 日の土曜日にミラー・パークで開催されました。米国の小規模農業支援チャリティ・コンサート《Farm Aid》のボード・メンバーである Willie Nelson,Neil Young,John Mellencamp,Dave Matthews 以外に Kenny Chesney,Norah Jones,Jason Mraz といった著名アーチストたちも演奏し,このイベントは Willie’s Place や Sirius/XM Radio や DIRECTV の The 101 Network で放送されました。このイベントに最上の音質を確保するのは大がかりな計画ですが MTV 社の Remote Unit 8 トラックと Marc Repp 氏と Browning McCollum 氏からなるそのクルーたちによって極めて巧みに運営され,そしてこの仕事の中心では LAWO 社の『mc²66』デジタル・オーディオ・コンソールとプラグイン・サーバーがミックスを扱いました。

Marc Repp 氏は Remote Unit 8 のシニア音声業務エンジニアで,Browning McCollum 氏は技術的及び保守作業の運営を監督します。Remote Unit 8 を用いる数多くのイベントのエンジニアリングに加えて,Repp 氏はゲスト・エンジニアが現地にやってきた場合のミックス支援業務も行います。《Farm Aid》を陰で支えたのは Marc です。500 を超えるフル装備の DSP チャンネル用に 8 枚の DSP カード(利用可能な最大数)を備えた 48+8 フェーダーに構成された 56 フェーダーの LAWO『mc²66』コンソールの前に座った Repp 氏はあらゆる音楽演奏をミックスする任務を負っていました。興味深いことに,実際にはショーの前のサウンド・チェックは数あるアクトの半分しか行われませんでした。Repp 氏が解説するように,これによっていくつか挑戦すべきことが生まれました。

「5.1 サラウンド・サウンドでの放送用にミックスした今年の《Farm Aid》では,実際のサウンド・チェックを行ったのはリストに載っているアクトの半分だけです」と Repp 氏。「そのようなアクトについては『mc²66』のスナップショット・オートメーション機能を用い,単純に適切なミックスを呼び出すことができました。問題はサウンド・チェックをしなかった残りのアクトです。そのような 8 つ程度のアクトについては,どのラインに入力があるかを知らされ,私たちは原則的にその場でミックスしました。」

「『mc²66』でこのような状況に対処するのに非常に役立ったのが DSP ライブラリー機能でして,これによって気に入った DSP セットアップをチャンネル毎に保存できますが,プロジェクト専用のものではありませんのでオペレーターが実際に削除するまではこのセットアップはコンソールに残っています」と Repp 氏は続けます。「私には気に入ったキックドラム用設定やドラム設定やギター設定やボイス設定などがいくつかありましたが,サウンド・チェックをしなかったアクトにはそれらを開始地点として使いました。こうすることで,新しいアクトそれぞれについて EQ やコンプレッションやその他の多数のパラメーター全部を定義する必要はありませんでした。」

変更無しで VST タイプのあらゆる音声処理プラグインを受け付ける LAWO のプラグイン・サーバーは,同社の『mc²』シリーズ・コンソールとシームレスに統合され,『mc²66』での DSP 処理の生じ方に劇的なインパクトを与えます。このシステムはコンソールからのシステム制御を用いて LAWO HD コア・プロセッサーと一体化されます。これによって外部の処理機材をコンソールにパッチするというごくありふれたプロセスがなくなり,Repp 氏が指摘するように,大いに時間の節約になります。

「私たちはアクトが複数あるテレビ番組や録音を沢山ミックスします」と Repp 氏。「そしてアクトごとに外付けのプロセッサーをセットアップするとなると,あるアクトから別のアクトに移るのに従ってリセットできるように誰かがそのようなセットアップ全部を把握しなくてはなりません。一方,信号処理がコンソールのオートメーションの一部として保存されれば——プラグイン・サーバーと共に——それはスナップショットの一部として呼び出されて即座に使用可能になります。コンプレッションやリミッティングのようなダイナミクス・プロセッサー以外に,以前はアウトボード・ギアを介してしか利用できなかったリバーブやディレイ等のエフェクトも簡単に用いることができます。」

自身の次のプロジェクトに話を戻すと Repp 氏は次のように話をまとめてくれました:「絶対に『mc²66』はこのプロジェクトの仕事にとって適切なツールでした」と同氏は話をまとめました。「このコンソールは DSP プラグイン・サーバーを使っていますので私はコンソールから離れることなく莫大な量の DSP 能力へ素早くアクセスすることができました。外部機材をパッチして入れることはありませんし,動作に関してはどれも非常に速いです。システム全体の音は良いですし,急いでミックスを完成させようとしようとするときに膨大な時間を節約したりフラストレーションがなくて済むように,一体となっています。Remote Unit 8 で仕事をしている私たちは他のメーカーの機材も使って作業していますが,私は正直に言って他の会社は LAWO に追いつこうとしているように見えます。結局,すべては音質なのであって,ここが LAWO システムが優れているところです。」

写真:MTV の Remote Unit 8 トラック内の LAWO『mc²66』コンソール前に着席する Marc Repp 氏(前)と Browning McCollum 氏