2008-06-18

Efficiency on wheels

Fuji TV audio truck on the road with mc² consoles.

日本の巨大放送局フジテレビの最新音声 OB トラックは運用を始めて今では 6 ヶ月を越えますが,この車両の中には LAWO『mc²66』コンソールだけではなく 2007 年秋の時点で中継車内に設置された世界で唯一の『mc²90』コンソールがあります。

最大限の効率を追い求めることはこの「日出ずる国」の伝統でしたから,この最新技術の機材についても最大限の効率が新 OB トラックに対する基本要件のひとつでした。この移動スタジオで実現されたコンセプトはエレガントであると共に効率的で,そして顧客の要求にぴったりと合っています。LAWO コンソールを備えネットワークを形成した,物理的に分断されている 2 つのコントロール・ルームによって,このトラックは 2 つの異なる制作を同時に作業することも可能な,まさに万能選手となっています。

特に,厳しい交通法規がトラックの寸法と重量に窮屈な制約を課す日本ではサイズが問題です。このような理由から,許容された空間を最大限に利用するためにフジテレビは,両側面を広げることで作業エリアを拡張できる音声のみの OB トラックという選択肢を採用しました。

フジテレビの新型音声トラックは広範な用途をカバーします:コンサートの生放送や CD クオリティでのポストプロダクションは,大がかりなイベントでの司令塔としての役割を果たすといったさらに要求の厳しいタスクと同様に,その任務の一部です。事実,この新型 OB トラックはこの数ヶ月だけでも鈴鹿での日本フォーミュラー・ワン・グランプリや様々なゴルフ・トーナメントやマラソン大会を含むいくつもの大規模イベントで重要な役割を演じてきています ── どの用途も多数のキー・パネルと長距離の接続を必要とするものです。

複雑なタスクの遂行においてもこの新型トラックに搭載された LAWO のミキシング・コンソール(メイン・コントロール・ルームの 48 フェーダーの『mc²90』と補助コントロール・ルームの 24 フェーダーの『mc²66』)はその機能をフルに発揮できます。この 2 台のコンソールはネットワークを構成していますので,各コンソールのサウンド・チームは全音声信号にアクセスできます。例えばトラックの 3 個のステージボックスを制御するのに使われるコントロール信号であっても『mc²90』と『mc²66』の両方から自由に分配できます。音質について一切の妥協を排したこの入念なデザインのおかげで,この新型音声 OB トラックは顧客であるフジテレビからだけではなくロケ地でトラックを使うエンジニア・チームからも高い評価を得ています。

優れた音質と信頼性を提供することに加えて,『mc²』は極めて柔軟な制御インターフェイスも特長です。例えば RIEDEL 社のコマンド・モジュールの LAWO コンソールのミキシング・インターフェイスへの統合はシンプルなだけではなく,フィット具合は機能面だけではなく審美的な面でも申し分のないものでした。

フジテレビについて
フジテレビジョンは日本のテレビ放送局の草分けのひとつであり,1959 年以来,番組の全国放送を行う日本のテレビ業界のリーダーであり続けています。同社は創業以来新宿に本拠を置いていましたが 1997 年に東京湾の人工島であるお台場に移転しました。丹下健三氏設計の目を惹く本社社屋は東京の建築的名所のひとつとなっています。