2013-07-16

Jazz in the Barn concert mixed with Lawo

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mc²56 MKII console used to record legendary Peter Appleyard performance.

カナダの著名ジャズ・ヴァイブ奏者 Peter Appleyard 氏は 85 歳の誕生日に,オンタリオ州ロックウッドに自らが所有する 1895 年建造の歴史的な Nassagaweya barn でコンサートを開催するという夢を実現しました。この《Jazz in the Barn》コンサートには同氏以外にピアニストの Joe Sealy,トランペッターの Guido Basso,ベーシストの Dave Young,ドラマーの Terry Clarke,サキソフォニストの Jane Bunnett の各氏が参加しました。この奏者たち(全員が学術・芸術等での業績を国として讃えるカナダ勲章の受勲者です)が第一級の演奏を繰り広げるのですから,このイベントを記録に残さないというのは不面目なことです。もちろんご安心ください。このコンサートは録音されました。それもただ録音するだけではなく,ドイツの LAWO 社製『mc²56 MKII』ミキシング・コンソールを含む最新鋭のテクノロジーを用いて捉えられています。

有名なレコーディング/ミックス・エンジニア Michael Nunan 氏がこのコンサートのチーフ・エンジニアとなり,同氏を Lawo North America のエンジニアリング・マネージャー Doug Smith と,このコンサートのプロデューサーとしての役割を果たした Anthony Montano 氏が補佐しました。このイベントの FOH とレコーディングでのミキシングに使われた『mc²56 MKII』デジタル・ミキシング・コンソールはメイン・フェーダー 16 本とセンター・セクションのフェーダー 16 本の全 32 フェーダーならびに DSP で構成されました。『mc²56 MKII』を使ってのミキシング体験と,同コンソールの特色がこのチームが聴衆にとって理想的なミックスを提供しながらカナダのジャズ愛好家の多くの宝物となるレコーディングを行うことにどのように役だったかを Nunan 氏が語ってくれました。

「アコースティック的に親密な性質の演奏で比較的小さい会場ですから PA システムの使用はごく控えめでした」と Nunan 氏。「ボーカルを除けば,PA が必要だったのは少数のソロ木管及び金管楽器(サックス,フルート,トランペット,フリューゲルホルン)とヴァイブだけです。嬉しいことに,これは SR システムがこの部屋を過度に励振させることにはならないことも意味します。結果として,レコーディングはこの空間の素晴らしいアンビエンスを誠実に捉えることができました──そのすべては Avid Pro Tools と Magix Sequoia レコーディング・システムの組み合わせを使って録音されました。ライブとレコード用のミックス以外に,ピアニストとボーカリストに,木管と金管とベースのモニター・ミックス信号を提供する 1 台のスピーカーをドライブするのにもこの『mc²56 MKII』を使いました。」

「このパフォーマンスのために」と同氏は続けます「卓は全部で 32 入力持っていました。これは 22 個のデジタル・マイク入力,8 個のアナログ・マイク入力,2 個のライン入力を含みます。『mc²56 MKII』の高い柔軟性が LAWO コアと『DALLIS』インターフェイス・フレームの接続能力と相俟って,このプロジェクトでのミックスは楽しかったです。ステージからあのように多数の AES 入力が来るのはかなり異例でしたが,競合システムはこの手のことを必ずしもあんなには上手く扱えないものです。このコンソールの多機能性に MADI を介して 2 つの異なるマルチトラック・システムを簡単に接続できることが組み合わさって,私たちは途轍もなく強力なシステムを意のままにすることがでたわけです。」

ミックスをセットアップする過程は絶え間ない調整を必要とするものです。LAWO『mc²56 MKII』があったので Nunan 氏が説明するようにこのチームはリハーサルの演奏と本番の演奏の間にミックスに磨きを掛けることができました。「伝統的な「インライン」コンソールのように振る舞うようにこの卓を簡単に設定できましたので,私たちはリハーサルと本番の間に単純にコンソールの全入力をステージの入力からではなくマルチトラックから来るようにマッピングし直すことができました。このように作業することで本番の間に作る自分たちの FOH/PA ミックスやライブ卓のミックスを改善できました。『mc²56 MKII』によってこの種のタスクはずっと楽になります。」

《Jazz in the Barn》コンサートを終えて,Nunan 氏はこのプロジェクトについてと,リリースされたら世界中のジャズ愛好家たちが大切にするであろう演奏会のレコーディング制作に LAWO『mc²56 MKII』がどのように役だったかについて感想を聞かせてくれました。「『mc²56 MKII』コンソールでの私の経験を一言でまとめるとまさに『spectacular!』[驚異的]となるでしょうね。LAWO の『DALLIS』マイク入力によって,このレコーディングのために用意したスタジオ・グレードのマイクのコレクションは完璧になりましたし,このレコーディングのバックボーンとなったデジタル・マイクと非常に良くマッチしました。1 台のコンソールから FOH ミックスとモニタリング・サポートを提供しながらライブ録音を行うということは,LAWO の『mc²56 MKII』コンソールの並外れた能力がなかったら本当に尻込みしたくなるような仕事だったはずです。」