2011-09-09

MTV’s 2011 Video Music Awards mixed on Lawo mc²66

Intuitive operation, AMBIT, and snapshot automation combine for production ease.

1984 年以来と同様に最上のミュージック・ビデオを讃えるべく MTV は 2011 年の Video Music Awards(VMA)ショーを制作しました。8 月 28 日の日曜日にロサンゼルスのノキア・シアターで開催された今年のイベントには無数のハイライトがありました。疑いなく今年のショーは誰もが楽しめるもので,このプレゼンテーション全体に可能な限り高い音質を確保すべく,このショーは LAWO『mc²66』プロダクション・コンソールを使ってミックスされました。

ノキア・シアターのすぐ外では MTV Networks の Remote Unit 8 モバイル・レコーディング・トラックが音声制作の観点からは今年の VMA ショーの目玉になっていました。この Remote Unit 8 は LAWO『mc²66』デジタル・プロダクション・コンソールを 2 台搭載しています。ショーのメインの音楽ミックスを担当するこの 2 つ卓の大きい方は 48 個のメイン・フェーダーとマスター・セクション用の 8 個の追加フェーダーを持ち,システムのコア内に 8 枚の DSP カードを備えます。なお,このコンソールは LAWO のプラグイン・サーバーを使うように設定されています。VST タイプの音声処理プラグイン用の専用環境として設計されたこのサーバーは,ホスト録音プラットフォームを通常は多数のプラグイン・プロセッサーに起因するシステム・オーバーヘッドの問題から解放しつつ,運用面でより高い柔軟性と処理済み信号のルーティングを提供し,『mc²66』とのシームレスな統合を容易に行うことができます。

Remote Unit 8 の第 2 の『mc²66』コンソールは 16 個のメイン・フェーダーと 8 個の付加フェーダー,そしてシステムのコア内の 3 枚の DSP カードから構成されています。今年の VMA では 2 台のコンソールの小さい方はハウス・バンドをミックスするのに,またコマーシャルとのつなぎで何らかのライブ音楽が使われるときに用いられました。

MTV のオーディオ・エンジニア Marc Repp 氏と Browning McCollum 氏が,Jay Vicari 氏と Paul Sandweiss 氏と一緒に今年のイベントのミックスを行いました。LAWO『mc²66』のどんな面がこの種のプロジェクトにとっての価値あるツールだったかを問われると,Repp 氏は次のような話をしてくれました。

「まず何よりも,疑いなく LAWO『mc²66』は最も直感的でユーザー・フレンドリーなコンソールの 1 つです。卓が概念的に捉えにくいのであれば,あらゆる機能を持っていることも意味がありません。そして,これこそが LAWO の卓が優れているところです。『mc²66』ならばゲスト・エンジニアもすぐに慣れて素早い操作が行えるようになります。Paul の場合,彼が最後にこの卓に向かってからほぼ 1 年経ちますが,これは使い易いですからコンソールに向かって数分であたかもいつでも使っているかのように動き回ることができました。Jay は『mc²66』のデザインについても同様にご機嫌で,このコンソールのことを口コミでサポートするようになりました。」

直感的な操作性に加えて『mc²66』コンソールのスナップショット・オートメーションは非常に便利な機能で,VMA Awards の際に大いに使用されました。「スナップショット・オートメーションのこの卓への組み込まれ方が気に入っています」と Repp 氏は語ります。「ショーのミュージック・アクトのそれぞれについて私たちは 1,2 個のスナップショットを撮ります。このためアクトの切替ごとに適切なミックス設定を呼び出すのはきわめて簡単かつ迅速です。あらゆるものが,144 チャンネルの Pro Tools システムを 2 つ含むマルチトラック(1 つはリダンダンシー用ですが)に録音されます。使い易さについて言えばスナップショット・オートメーションと LAWO の AMBIT 処理のパワーですね。これぞ鬼に金棒です。」

LAWO の AMBIT アップミックス・ツールはサラウンド・チャンネルに利用できる新規 DSP モジュールです。極めて使い易い AMBIT はステレオ・ソースを 5.1 サラウンドに変換することができます。AMBIT は LAWO のオート・センタリング機能や安定したフロント・イメージを確立するために設計された特別なフロント処理アルゴリズム,リア・プロセシング等のアルゴリズムを特長としています。AMBIT の 5.1 アップミックスはいくつものサラウンド・チャンネルに同時に利用可能で,ごく短い遅延でほぼリアルタイムで処理されます。

「VMA では AMBIT が非常に便利でした」と Repp 氏。「ここ 5〜6 年そうしてきたように私たちはショーを 5.1 サラウンド・サウンドで録音しました。ステレオ信号を 5.1 チャンネルに拡張することを可能にしてくれる LAWO の AMBIT セクションはすごく役立ちました。このツールは私たちが作っている 5.1 のミックスに使えるようにステレオ・リバーブを 5.1 に変換できます。」

自身の次のプロジェクトに話を戻す前に,Repp 氏は VMA 授与式の番組とこのショーの制作で LAWO の『mc²66』コンソールが果たした役割について振り返ってくれました。「すべて上手くいってこの上なくハッピーです」と Repp 氏。「いつも土壇場に問題が生じるのはこの手のプロジェクトでは避けがたいことですが,それを除けば,あらゆることが信じられないほど順調に進みました。Paul は『mc²66』を使うのを本当に楽しんだと言っていましたし,今後ももっと使ってみたいとのことです。LAWO の卓は操作性とデザインではどの面からも世界トップクラスですし,私たちが使うのもまさにそれゆえです。」