2008-09-16

Outstanding architecture and high-tech acoustic space

MUMUTH, House for Music and Music Theatre, installs Lawo mc²66.

ガラスのファサードは透明性を表現しています ── というのも,このビルディングは劇場としてだけではなくグラーツ芸術大学(KUG)と一般市民との間のインターフェイスとして機能するように設計されているからです。オーストリアのグラーツにある「House for Music and Music Theatre」(MUMUTH)は舞台と教育とリハーサルの施設を融合しているだけではなく,市民に KUG とその活動をもっと身近に知ってもらうためのホワイエとして開放されています。

中央にユニークな螺旋要素を持つこの印象的な新しい建物は,212 エントリーがあった国際的なコンペティションののちにオランダの建築デザイン・グループ,Ben van Berkel と Caroline Bos の「UN studio」によって設計されました。このプロジェクトはウィーン・ビエンナーレ展(Venice Biennale Arts Exhibition)への国の寄与として公開されていました。

2 年の建築期間ののち,この建物は KUG に引き渡されました。公式のこけら落としは 2009 年 3 月 1 日にモーツァルトの《魔笛》の公演で行われることになっています。

MUMUTH ビルディングの中心にはリハーサルとワークショップの空間やコンサート・ホールやミュージカルの舞台として使用できる大規模な劇場があります。これはクラシック音楽用の劇場としても,また現代音楽の上演(電子音楽のコンサートも含む)用としても設計されており,Ambisonics に基づいた SR システムを特長としています。MUMUTH においてはドーム状の天井に配置された 29 個の独立制御されるスピーカーで実現されているこの技術は KUG の電子音楽音響研究所(Institute for Electronic Music and Acoustics)の研究対象のひとつです。このシステムの操作ソフトウェアはグラーツの科学者たちによってこの施設内で開発されました。

グラーツに設置されるオーディオ・ミキシング・コンソールは LAWO『mc²66』コンソールの OB バン・タイプになる予定です(スタンドなし)。このコンソールは 40 本のフェーダーを備えており,144 の DSP チャンネル,そして10 個の MADI ポートと 8,000 × 8,000 のクロスポイントを持つルーターを提供します。LAWO を選ぶ決断は特に外部制御(Remote Monopl)に対する『mc²』システムの開放性によるものでした。さらなる恩恵もあります。それは長距離リモート・コアおよび I/O を持つスター型のネットワーク能力,そして大型の柔軟なマトリクスです。

これとは別に,オーストリアでの劇場の実験的な分野での LAWO 社が関わった複雑なプロジェクトには,ブレゲンツの水上舞台があります。ここでは 2004 年以来,波面合成(wave field synthesis)のコンフィギュレーションで 2 台の『mc²66』と 3 基の『Nova73 HD』コアが使用されています。