2008-10-14

Curtain rises on Lawo mc²66 in Prague’s National Theatre

Refurbishment of sound system successfully completed.

ヨーロッパの主要芸術施設のひとつであるプラハ国立劇場は,自らの現在の運用方法と将来のニーズに細部まで合わせた大規模な音声管理ネットワークの一部として 2 台の LAWO『mc²66』コンソールを設置することによって技術的な能力を刷新しました。

チェコ共和国の Národní divadlo(国立劇場)は 1883 年に再建された人目を惹くネオルネサンス様式の建造物です(最初の劇場はわずか 12 公演ののちに火災で崩壊したのでした)。プラハ城に面する川縁という堂々たる立地のこの国立劇場はチェコの最重要な文化施設のひとつで,3 つの舞台芸術 ── オペラ,演劇,バレー ── の本拠地でもあり,この格式高い舞台にはこれらの演目が交互に上っています。

2 台の新しいオーディオ・ミキシング・コンソールの到着は国立劇場の全音響システムの 5 年がかりの刷新計画を完成させるものでした。この夏の設置の最終段階で,チェコの伝説的映画監督 Milos Forman 氏が LAWO『mc²66』コンソールの 1 台を使ってライブ DVD を録音しましたが,LAWO のオペラでの正式デビューはオーディトリアムでの《Carmen》と Tom Stoppard の演劇《Rock ‘n’ Roll》で,これには両方の卓が使われました。

チェコでのビジネスパートナー Mediatech 社と共に,LAWO 社はこの国立劇場に現在の構成においても柔軟であり,将来の拡張能力をも提供する音声制御システムを納入しました。『Nova73 HD』セントラル・ルーティング・システムと 4 基の『DALLIS』I/O システムを基盤とするこのネットワークは,メイン・オーディトリアムの FOH コントロール・ルームに 16-8-8 フレームの『mc²66』コンソールを 1 台,そして小型可搬式 8-8-8 フレームの『mc²66』を 1 台持っています。後者の卓は様々な方法で使用可能で,別スタジオでの独立した録音やステージ・モニター用コンソールとして,あるいは演目によってはオーディトリアム内においてメイン・コンソールの拡張としてライブに使用することもできます。そのため,この劇場にとって 2 台のコンソールが同じ種類のコントロール・サーフェスを持つことが不可欠でした。

3,000 クロスポイントのマトリクスを提供する『Nova73 HD』ルーターはこのシステムの中枢にあり,『DALLIS』フレームと全入出力に集中的に接続されています。この中央のハブは両方のコンソールに全音声信号へのアクセスを常時提供します。アクセス権管理のおかげで全入力信号を両方の卓間で共有することが可能になっていますが,1 台が入出力パラメーターと重要な機能を制御するメイン・コンソールとして動作します。これはユーザー・キーや GUI を使って 2 台の『mc²66』の間で切り替えできます。

96 の DSP チャンネルを備えたこのコンソールは LAWO 社のプラグイン・サーバーの利点も活用しており,多岐にわたるエフェクト類を自身の支配下に置くことで,劇場のサウンド・オペレーターが外付け機材にパッチしなくてはならない手間を省いています。事実上これはバーチャルなエフェクト・ラックとして機能しますので,どのエフェクトをも卓内の任意の地点にルーティングでき,スナップショットやダイナミック・オートメーションを使って呼び出したり制御したりでき,コンソールの GUI を使って選択することもできます。

LAWO のネットワーク化ソリューションで行くという国立劇場の決断の鍵は高度のシステム・カスタマイズを行えることにありました。『mc²66』コンソールは GPC フェーダーや Mackie HUI を介して ProTools デジタル・ワークステーションを制御できますし,TCL プログラミングを使って劇場の 80 個のスピーカー用の「自動アンプ切替」が統合化されていますので,スピーカー用の物理出力に信号が来ると,リレーを介して即座にアンプが自動的にオンに切り替わるようになっています。

Mediatech 社の Roman Kasnik 氏が,コンソールのプログラミングから国立劇場のエンジニアたちのトレーニングまで,このプロジェクトを主導しました。何年もそこにあった配線を使わなくてはならず,また適切な資料も欠いていたのですが,Mediatech チームは次の 2008/9 シーズンを前にした劇場の夏期休業の期間というわずかな時間内に設置を完了させました。