2013-07-30

News around the clock

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ORF RP7 control room equips with Lawo technology.

午前 8 時 30 分の最初のニュース番組を準備してから深夜まで,ORF(オーストリア・テレビ放送)の TV ニュース・コントロール・ルーム「Regieplatz 7」(RP7)は年中無休で毎日 16〜17 時間使用されており,事実,RP7 はこのオーストリア国営放送局が運用するコントロール・ルームでは最長の使用時間を記録しています。当然のことながら 12 年の連続運用を経て,RP7 の技術機材は製品寿命を使い果たしました。

コントロール・ルームが SD 制作から HD 制作への移行も含めて最新のテクノロジーに追いつくように,全面的な改装が発注されたのは 2012 年の 7 月のことです。音声設備が新たな映像標準に確実にマッチできるように,このアップグレードには 2 台の LAWO『mc²66』デジタル・ブロードキャスト・ミキシング・コンソールが含まれていました。

メインのコンソールは 56 フェーダー(24-8-24)を,第 2 のコンソールは 24 フェーダー(8-8-8)を搭載しています。各コンソールは 240 の DSP チャンネルと 1 台のプラグイン・サーバーから成っています。1 台の LAWO『Nova73 HD』ルーターがミキシング・コンソールのコアとしての中央のマトリクスを DSP でサポートします ─ これは 51 個の MADI ポートを有し,8,000 × 8,000 クロスポイントのルーティング容量を持ちます。ここはニュース用のコントロール・ルームですので,PSU とルーター・ボードの両方がリダンダント構成です。ステージボックスはリダンダント MADI ボードとケーブル類を装備しています。『Nova73 HD』とコンソールとの間の 5 本の Netlink-MADI クロスリンクもリダンダントなデザインになっています:「両方のコンソールは片方のコンソールからコントロール・ルーム内のもう片方へ切替できるように中央のマトリクスを介してネットワーク化されています。コンソールのコアはまったく同じもので,それぞれが 16 個の MADI ポートを備えています」と,この改装プロジェクトのマネジメントを担当したエンジニア Reinhard Tomek 氏が説明します。

RP7 の小さい方のコンソールは,議会選挙特番の放送のような大規模な番組では現地のリポーター・ユニットや支局のスタジオを割り当てて(例えば電話を介して),衛星アップリンクを迅速に確立できるように,番組のプリミックスを担当します。こうすることで小さい方のコンソールからフィードを使って,大きい方のコンソールのサウンド・エンジニア生番組の制御に集中できるようになります。

まったく同じコンソール
2012 年の夏,まったく同一のメイン・コンソールが ORF の Regieplatz 1(RP1)にインストールされました。RP1 は宝くじの抽選会やトーク・ショーや雑誌番組,あるいはもっと大規模な TV 番組に使われる制作用コントロール・ルームです。そして特に大規模な制作には,RP1 は他のスタジオとリンクできます。RP1 の LAWO『mc²66』を用いて制作された最初の番組は雑誌の番組で,その後に《Dancing Stars》が作られました。RP7 が改装されて今では RP1 と RP7 が同じになりましたので,技術的な問題が生じた場合は番組はすべて「姉妹」コントロール・ルームでカバーできます。「RP1 と RP7 内のミキシング・コンソールはステージボックスを接続するためのポートを 6 つ持っています。2 個のステージボックスが各スタジオに割り当てられていますが,これらは必要に応じて移動できます。ステージボックスは『TV Theatre』内にさらに 4 個あります」と Tomek 氏。

「第 2 の LAWO コンソールを RP7 内に設置する決断は数年前に行われて LAWO が勝った入札に基づいたものです。投資のサイクルにあたっては,ひとつの製品モデルを採用することを重要視しています。ミキシング・コンソールの技術に関しては,これによってスペアの在庫や保守や契約やトレーニングに利点が生まれています。さらに,うちのサウンド・エンジニアたちは色々な制作施設(スタジオや OB トラック)で仕事をしますが,どこへ行っても同じ操作原理と同じコンソール・サーフェスがある,ということになっています」と Tomek 氏は説きます。

その直接的な結果として,ORF のサウンド・エンジニアとトーンマイスターは全員,特別なトレーニングの必要なしに色々な OB バンやスタジオのコントロール・ルームで作業することができています。現在,LAWO のコンソールはほぼすべての ORF OB バンや支局スタジオの制作用コントロール・ルームに設置されていますが,変化する要求にはコンソール構成の自由度で対応しながら,効率的なワークフローが可能です。

ORF のような放送局にとって,自局の機材の稼働率と信頼性が非常に重要です。「ORF には,質の高い製品だけではなく,問題が生じたときには迅速かつ頼りになる助けの手をさしのべてくれる LAWO というパートナーがいます」と Tomek 氏はコメントしてくださいました。