2011-10-07

The Pope’s visit to Germany

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SWR OB vans broadcast live with Lawo technology.

ローマ教皇がご旅行される際,関係者に対する最高度のセキュリティ水準を確保するための出費が節約されることはありません。特にこれはこの特別な機会を直接報道する放送局にも当てはまり,自らのロジスティック上の運営に過大な要求が課せられました。南西ドイツ放送 SWR はラジオ及びテレビ放送用に OB バンを提供してローマ教皇のフライブルグ訪問に関する活動の中心にあり,そこでは LAWO コンソールが中心的な役割を果たしました。

主に年若い信者たちが参加する土曜日夜の徹夜祭の放送は全部で約 70 のマイク・チャンネルを必要としました。これらを扱うべく SWR は FÜ2HD トラックに加えて,音声のミキシングのためだけに Ü1 モバイルを提供しました。フライブルグ・コンベンション・センターに本拠を定めた FÜ2HD モバイルは土曜日の徹夜祭の国際ビデオ・フィードの任に当たっただけではなく,ドイツの放送局 ARD と ZDF にローマ教皇のフライブルグ訪問についての番組全体を提供する 2 つの追加的なコントロール・ルームの役割も果たしました。結局,FÜ2HD は全部で 3 つのコントロール・ルームを提供しました。空港での日曜朝の礼拝のラジオ放送は現場に追加派遣された SWR のラジオ OB バンと共に SWR の Ü5 によって行われました。

Maximum Security
当局によって NATO サミットと同様に高いセキュリティ・レベルが規定され,フライブルグ・コンベンション・センターの SWR の広々としたコンパウンドは 4 人の警備員による絶え間ない監視下に置かれました。この訪問中,町は民間のドライバーの立ち入りが禁止されましたので,仕事場に向かう職員たちにかなりの遅れが生じることが見込まれ,この制作のロジスティック計画ではこのことも考慮に入れる必要がありました。教皇のごく身近には厳重なセキュリティ・チェックをパスした人だけがセキュリティのための特別な距離までアクセス可能です。機材にも同じルールが課せられますので,遅れは今までにないほど厳しくなり,このことは計画の複雑さに拍車を掛けました。

Complex Production
技術的な要求については大規模なスポーツ・イベントや選挙の報道に似て,このようなイベントに対する標準的な準備時間は通常は 3〜4 日間です。LAWO のコンソールは 140 のマイク入力と 192 DSP チャンネルと 56 フェーダーを備えますが,これらは皆リダンダントなルーティング・カードを 1 枚備えて 8,192 × 8,192 のクロスポイントを提供するルーターに組み合わされています。このような技術的なサポートがある FÜ2HD の Lawo『mc²66』コンソールはこのような大規模制作の要求にまさにうってつけです。さらに,4 つのプログラム出力によって複数の放送用フィードが可能です。故障の場合,プログラム出力と放送用フィードだけにではなくモニタリング・システムと全 AUX センドにも Digidesign の ProTools を介してバックアップが提供されます。

今回の制作での技術的な工夫について問われると,SWR の特別プロジェクト技術責任者 Carsten Higler 氏は次のように説明してくれました:「FÜ2HD 内の全部で 3 つのコントロール・ルームと 1 個のリモート・コンテナーを同時に運用していましたから,この機会での LAWO の卓とルーターに対する私たちの要求は非常に高かったです。3 つのコントロール・ルーム全部において全音声信号を柔軟に作業できるように,中央の LAWO ルーターに MADI を介して追加の卓を 1 台接続しましたが,これもコンソールから制御されました」。最後にシュトゥットガルトの SWR から来たサウンド・エンジニア Erich Ebert 氏は LAWO コンソールの長所を 1 つ挙げてくれました:「マルチチャンネルのソースを処理する際に,柔軟な VCA 制御は実に便利でした。」