2009-11-12

RAI installs first Lawo crystal consoles.

Lawo digital consoles make debut at Italy’s national public broadcaster.

イタリアの公共放送局 Radio Televisione Italiana(RAI)は新たに改修された CCISS(Centro Coordinamento Informazioni Sicurezza Stradale:道路安全調整情報センター)スタジオ用に新世代の『crystal』システムを注文することで LAWO コンソールを初めて導入しました。

サクサ・ルブラにある RAI の制作センター内のこの新しい CCISS スタジオでの構築とプログラミングと試験は完了に近づいており,今年の年末にはオンラインになることが期待されています。CCISS は道路交通情報を 24 時間の生放送で提供するために RAI によって設立されたもので,RAI のチャンネル Radio1,Radio2,Radio3 で生放送されるニュース速報《Onda Verde》向け出力を制作しています。

この重要なプロジェクトのメイン・コントラクターは LAWO のイタリアのディストリビューター Grisby Music です。Grisby Music の放送部門の主任デザイナー兼プログラマー Luigi Locorotondo 氏は次のように語ります:「RAI はいくつかの理由から自局の CCISS スタジオをアナログからデジタルへアップグレードする決定を下した際に LAWO『crystal』デジタル・オーディオ・コンソールを選択しました。このスタジオを「陳腐化しない」ようにすること以外に,指示書は新たなデジタル・システムで古いアナログ・ミキサーの技術的な主な特性——特にコミュニケーション・モジュールやモニター・モジュール,そしてステレオ及び Telco 入力モジュール——を正確に模倣することを求めていました。」

「さらに,これは柔軟である必要がありました。現在の要求事項すべてをゼロからカバーするためにシステムをカスタマイズできることだけではなく,エラーを正したり新しい機能を追加するためにいつでも再プログラミングできるようなオープン・アーキテクチャーを持つことも不可欠でした。そしてなによりも,大勢のオペレーターがシフトをこなしていますので,この機材は簡単に習得でき,操作できる必要がありました。」

手動のアナログ・パッチベイ操作の大半を廃止する必要がありましたので,RAI はグラフィカル・ユーザー・インターフェイス(GUI)で制御されるデジタルのバーチャル・マトリクスでこれを置換しました。設置したものはオプションの SDI インターフェイスを備えた LAWO『crystal』ベース・ユニット 1 台と 8 フェーダーのサーフェス 1 つ,それに RAI の保守部門用に『VisTool Runtime』と『VisTool Edit』が走るラックマウント可能な PC が 1 台と PC モニターが 1 台です。

LAWO『crystal』は標準的な用途向けのすぐに使えるコンフィギュレーションの 1 セットと共に出荷されますが,個々のユーザーのワークフローに適応したユニークなコンフィギュレーションを扱うようにプログラムできます。4〜16 フェーダーのモデルがある『crystal』は最高 288 入出力の内蔵マトリクスや他のコンソールやマトリクスとのインテリジェントなネットワーク化も特長としています。

Locorotondo 氏は操作面に関して行った作業について説明します:「LAWO『crystal』が行うことができる特別な自動機能の 1 例が CCISS スタジオが外部のメイン・スタジオからのオンエア「OK」(GPI)信号を受けると更新された交通情報を得るというものです。その他の色々なカスタム化はロジック制御機能用に専用回路を作ることで行われています:例えば回線がオンエアになったときに自動的に取り除かれる信号音のトグルを用いることで回線チェック操作専用のマルチファンクション・キー用にです。その他の作業には通常は主回線がオフエアのときだけ可能な主回線上でのトークバック及びプレリスニングといった特別な機能があります。」

カスタマイズされたプログラミングに関して同氏は次のように語ります:「3 つの『VisTool』カスタム・ページの 1 つはクライアントが求める通りに作られたものです。この特別な GUI ページは個別のソースのルーティングは行いません。外部のデスティネーションから入ってきた信号リクエストに基づいて,オペレーターは AUX ミックスやメインの PGM フィード全体をいくつかのフィジカルな音声出力にルーティングでき,結果的に GUI 上でのクリック 1 つで求めていたクリーン・フィードを出力に供給することになります。LAWO システム内に存在するプログラマブル FPGA と論理要素の組み合わせを用いることで,プログラミングのレベルは非常に高くなります。このシステムは訓練され資格を与えられたエンジニアによってプログラム可能ですので,プロジェクトの設計と検証に使われる時間を短縮できます。」

CCISS 用の発注を行った後に RAI は同局のオフエア・スタジオ(「Off Tube」と呼ばれています)と「Studio Announcement」室用にさらに 2 台の『crystal』システムを購入しました。Off Tube スタジオは主に吹き替えや録音済みの素材の再録音(主にスポーツ)を扱います:例えば英語のコメンタリー付きで録音されたサッカーの試合をイタリア語で再録音する場合です。この設備も必要であれば生放送に使えます。こちらも年末には稼動を開始することになっています。

最後に Locorotondo 氏は LAWO を選択した主な理由を次のようにまとめました:「RAI は GUI 上のボタンのワンタッチで完全に制御可能な自動機能を備えた柔軟でプログラマブルなデジタル・システムを求めていたのです。『VisTool Runtime』と『VisTool Edit』を備えた LAWO『crystal』は完璧なソリューションであることが証明されました。」