2013-06-28

Technology that is fun to work with.

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RBB Potsdam features Lawo mc²56 consoles in main and ancillary control rooms.

新しい編集システムと新しいニュースルーム・コンピューター・システムとプラズマ・ディスプレイのビデオウォールを備えることで,ドイツの公共放送局「Rundfunk Berlin-Brandenburg(ベルリン・ブランデンブルク放送)」(RBB)の TV コントロール・ルームはいくつかの大きな変化を遂げました。かつてはこの部屋を支配した旧式の CRT ディスプレイは引退して最新の技術がその後を継いでいます ── この動きは 2014 年にポツダムの制作施設を完全に HD へと更新することになっています。

これらの難しい仕事の一部は音声技術でした。欧州全体を対象とする公開入札の後,RBB は「sono Studiotechnik」社を総合コントラクターとして選びました ── 同社はシステム設計とインテグレーションを専門としており,その手持ちの札の中には LAWO 社製品もあります。

ポツダムのこの新しいセットアップの中心には操作の柔軟性のゆえに,そして高品質のオーディオを提供するために選ばれた 2 台の LAWO『mc²56』ミキシング・コンソールがあります。「局内にすでに LAWO システムがあり,それについては RBB の皆さんは非常に肯定的な体験をしてきています。そしてこの 2 つのシステムがそれぞれ同じシステム・コアを持っていることも当然のことながら利点です」と FlyingEye GmbH 社のプロジェクト・マネージャー Stoffer Geiling 氏は説明します。

メイン・コントロール・ルームには 32 フェーダー(16-16C)の『mc²56』コンソールが設置され,完全に手動で行われる制作と部分的に自動化される制作をサポートします。インストールされたオートメーション・システムは LAWO コンソールやオーディオ及びビデオ・ルーター,ビデオ・ミキサー,スタジオ照明システム,送出サーバー,フォント・ジェネレーター等を含む関連機材すべてを制御できます。

一方,補助コントロール・ルームには 16フェーダー(16C)の LAWO『mc²56』が設置されました。最小限度の人員だけで運用されるように設計されたこの部屋からは短いニュース要素が放送され,また録音の仕込みが行われます。メイン及びサブのコントロール・ルーム・コンソールのコアは本質的に同一で,唯一の違いはそれぞれのコントロール・サーフェス上のフェーダーの数だけです。各コンソールはもう片方が万一故障した場合にそれぞれ替わりとして使用することができます。

システム全体はそれぞれ 6 本の MADI ネットリンクを提供する 2 基の 8k ルーターを備えた Aveco 社のオートメーション・システムを用いてネットワーク化されています。「1 種類のコンソールだけを扱えば良いのですからコントロール・ルームのオートメーションのプログラミングは非常に楽です。それに両方のコントロール・ルームで同一のシステムが使えるのは運用スタッフも満足しています」と Geiling 氏は続けます。

プロジェクトの進行
このプロジェクトの特に難しいところは極めて多数の変更が同時に行われたことでした ── 特にワークフローに関してです。これらはオートメーション・システムの制御下に置かれることになっていますので,大がかりな計画を要し,スタッフたちは変化によって緊張したり欲求不満にならないようにトレーニングされる必要がありました。「コントロール・ルームというものは決して閉ざされた存在ではありません ── 物事がどのようにそこに入り,そこから出て行くかが非常に重要です。そして非常に多くの変化が一度に起きているときは各段階を互いに調和させることがとても大事です」と Geiling 氏は説きます。

ゴールは切替の前に全従業員が新しいワークフローに確実に満足することでした。Geiling 氏は言います:「私たちが大がかりな試用期間に対して行った投資はまさに価値のあるものでした。オンエアするときによりリラックスできていればいるほど,そしてスタッフたちがこの新しいワークフローにより親しんでいればいるほど,良いのですから。この場合,3 箇月が完璧だったことが分かりました。」

試運転期間は 3 つの段階に分けられました。それらはブルー・フェイズ,イエロー・フェイズ,レッド・フェイズと呼ばれ,それぞれが 1 箇月の長さがありました。試運転を開始する際,技術機材はすべて設置されて完全に機能し,全インターフェイスが動作していました。ブルー・フェイズでは,技術的な調節が行われ,ディレクターたちにとってこの新しいスタジオ・セットアップが使い易いものになるようにコントロール・ルームのオートメーションが最適化されました。ニュースルームのコンピューター・システム Open Media と周辺機材の新しいワークフローの関係を工夫して最適化する必要がありました。イエロー・フェイズにおいては,放送予定番組の要素がテストされました:異なるシーンや転換やスタジオ内のモニターとの統合です。

レッド・フェイズでは,新しいシステムのゴールは古いシステムと平行して《zibb ─ Zuhause in Berlin und Brandenburg》[地元はベルリンとブランデンブルク,的な意味]という番組の運用を行うことでした。「この番組では収録済み要素とスタジオ内での生のアクションとの間をつねに行き来します。ビデオ・インサートは自動化されており,スタジオ内で起きること全てはコントロール・ルーム内のスタッフによって完全に生で行われます」と Geiling 氏。レッド・フェイズ試行の最後の 1 週間では,「zibb」の放送は完全に平行して進行しました。「実際にオンエアされた番組は古い方のスタジオからのものでしたが,試作版は新しい方で作りました。ただしそれはオンエアされずに終端抵抗器に送り込まれたのですけれども」と同時は語ります。

プロジェクト中は技術スタッフとプロデューサーたちとエディターたちと設置技術者たちの間には非常に緊密なコミュニケーションがありました。「物事は非常に上手く進みました。リーダーシップは TV 制作部と編集部に分けられまして,編集部のアイディアが実現不可能なときには協議して別の解決策を見つけ出したりしました。編集部が技術部に語をもって行ったりその逆もあったりで,非常にフェアで生産的な雰囲気がありました。」

良好なコミュニケーション・チャンネルと長い試験運用期間を持つことができたこのプロジェクトは RBB の他の施設を更新する際の先例になるかも知れません。「もし私たちが力を合わせず,率直に語り合うこともなく,互いに聴く耳も持たなかったら,このようなプロジェクトを成功裏に終わらせることはできなかったでしょう。かくも多くの変化が同時に生じ,かくも多くの仕事を巻き込んだこのプロジェクトは本当の意味で共同作業でした。そして私たちは特にこのコントロール・ルームのことは誇りに思っています ── 技術的な部屋にはあまり見えませんが,非常に居心地の良い仕事の場になっているのですよ」と Geiling 氏は締めくくりました。

FLYING EYE
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Sono Studiotechnik
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