2013-07-18

Professional Audio Technology supplies SBS with Lawo and VSM for Sydney Radio Facility.

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オーストラリアの LAWO 代理店「Professional Audio Technology Pty Ltd(PAT)」は先頃,LAWO『crystal』オンエア・コンソール 10 台,ボイス・ブース用の『crystal』フレーム 3 台,『Nova73 HD』コア・ルーター 1 台と大規模な VSM システム 1 式をシドニーの「Special Broadcasting Services(SBS)」に納入しました。

この新システムは 2 段階に分けて納品・設置・検収されました。第一段階は SBS の主要ラジオ MCR[メイン・コントロール・ルーム]ルーターを,VSM システムが制御する『Nova73 HD』コア・ルーターで置換することでした。この VSM システムは LAWO MCR ルーターのメイン・マトリクスを制御するだけではなく,VSM スケジューラーを用いてメインの送出管理システムとしても機能します。オンエア・スタジオと制作ブースは各場所内の MCR から簡単にソース選択できるようにどれも VSM の『LBP17』ルーター・パネルを備えます。2 台のフルリダンダントな VSM サーバーからなる MCR の VSM システムは,オペレーターにルーティング用コントロールとしての『LBP50』と『LBP51』LCD ボタン・パネルを提供するだけではなく,タッチスクリーン上のカスタム・デザインされた VSM バーチャル・パネルにもハードウェア・パネルと同じ機能を提供します。この方法を採用したのは,万一ハードウェア・パネルか PC のいずれかが故障したときにもフルリダンダントな切替能力を持たせる他に,オペレーターに簡単なアクセスと操作を提供するためでした。

SBS の運用部門は VSM スケジューラーを使って SBS Sydney Radio のスケジュール全体を管理し,LAWO HD コア・ルーターでのあらゆるオンエア切替を制御します。SBS の要求事項(VSM スケジューラー内の特別機能や遠隔ターミナル用の専用デザインの操作画面を含む)に合わせて VSM スケジューラーをカスタマイズするために,VSM の製造元である「LSB Broadcast Technologies」と SBS の運用部門と PAT との間で大がかりな共同作業が行われました。

このプロジェクトの第一段階は完了して VSM システムと LAWO『Nova73』コア・ルーターは今年の早い時期に就役しており,焦点はシドニーのオンエア・スタジオとボイス・ブースの立ち上げに移動しました。PAT の MD Patrick Salloch 氏は次のように言います:「SBS 独自の要求事項やリダンダンシーや使い易さを考慮しながらルーティング及びスケジューリング・システムの切替が確実に実現できるように,SBS と PAT は非常に緊密に作業しました。コンソールをスタジオに設置する作業に取りかかる前に第一段階を確実に完璧にしておいたのは有意義でしたね」。ソリューション・アーキテクトでプロジェクト・マネージャーの Francis Fung 氏は次のようにコメントしています:「新システムに移行するのに 24 時間年中無休のオンエア運用を中断させないことが大切でした。SBS 関係者との重要な共同作業でも PAT は極めて協力的で,このプロジェクトの第一段階が確実に成功するようにオペレーターやプロジェクト部門やドイツのメーカーとも密接に連絡を取っていました」。SBS Radio のオペレーション・マネージャー James Vicary 氏が次のように付け加えます:「これまで関わった全企業の間のチームプレーが素晴らしかったです。SBS,PAT,LAWO,LSB の間に末永くそして実りある関係が続くことを期待しています」。

このプロジェクトの第二段階はすでに始まっており,コンソール・クラスターのカスタム・コンフィギュレーションはすべて完了して,最終的な設置の前の試験が行われました。PAT の技術スペシャリスト Alan Liddelow 氏が次のように概略を説明します:「新しい LAWO コンソールを操作するのと似たような感覚をオンエア・タレントに提供するように『VisTools』の画面レイアウトのいくつかをエミュレートすることが重要でした。以前の技術をエミュレートすることと新しい技術やもっと進んだ機能を導入することの間に絶妙なバランスが必要だったのですが,SBS の運営部門と PAT との間の緊密な協力によってそれが可能になりました。LAWO の制御ソフトウェア『VisTools』の柔軟性も存分に利用しました」。

SBS Radio は自局のシドニーの施設内にスタンドアローンのオンエア・スタジオを 3 つ持っていますが,そのラジオ・コンプレックスは,ボイス・ブース 1 つをリモート・コントロールできる 2 つのオンエア・スタジオから構成される 3 つのスタジオ・クラスターをも収容します。これらのスタジオ・クラスターはカスタム・コンフィギュレーションを必要としましたが,各々のオンエア・スタジオはボイス・ブース内の全パラメーターを遠隔的に制御できますので,オンエア・タレントは番組自体に集中でき,その一方でオンエア・プロデューサーたちは番組の技術的なあらゆる面を制御することが可能です。各スタジオのコンフィギュレーションには,この他にもディレイ機能やトークバック及びハイブリッド制御の組み込みのような様々なカスタム機能が含まれています。カスタムな設定はすべて PAT によってオーストラリア国内で行われました。

写真:PAT での設定作業を行う PAT の Alan Liddelow 氏