2010-07-12

Yellow card for the vuvuzelas.

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‘Hornet swarm’ silenced by Lawo technology.

ブブゼラが生み出す蜂の羽音のような止むことのない騒音にまつわる議論は今年のサッカー・ワールドカップで最初の試合から頻出し,放送局は音声にフィルターをかけるという最終手段にうったえるしかありませんでした:「LAWO コンソールの EQ で急峻なノッチフィルターを使えたことはブブゼラの影響を減らした信号を作るうえで非常に助かりました」とドイツの公共ラジオ/テレビ・ネットワーク ARD の技術部長 Carsten Higler 氏は説明します。

ARD が担当したのは現地での計画や SNG(Satellite News Gathering)や DFB(ドイツ・サッカー協会)本部で,もう 1 つのドイツの公共放送局 ZDF が国際放送センター(IBC)で同じ任務を遂行し,回線管理を行いました。スイスの Host Broadcast Services(HBS)があらゆる音声及び映像フィードの制作と配給(世界各国用も含む)の任に当たり,ARD は現地での運用のために西ドイツ放送(SWR)と契約を結びました。

このマンモス・イベントのための計画と準備はほぼ 2 年を要し,実際のセットアップは最初の放送(6 月 5 日の ARD の Sportschau 番組)の約 4 週間前に始まりました。機材の大半はバンクーバーから送り出されましたが,港湾労働者のストライキのためにダーバン(南アフリカ)で立ち往生して 1 週間の遅延を生じ,試合に間に合わせるにはロジスティクスが一番困難な問題となりました。「このため,削られた時間枠の中でセットアップを完了させるために人員を早めに送り込む必要がありました」と Higler 氏。

HBS は IBC のコントロール・ルームのために 12 本のフィードを,そしてスタジアム内では行われる試合に応じて最大 14 本のフィードを提供しました。さらに,SNG や DFB 本部やスタジアム本国向け放送の OB バンへの伝送とスイッチングのためのドイツからのリターン回線は IBC 内で扱われました。HBS が再度ホスト放送局として活動することになりましたので,そのインフラは 4 年前にドイツで使われたものに似ていました。しかし,いくつか問題がありました:「IBC では何度も停電を経験しましたが,これでセットアップがさらに遅れました。その上,2 本の海底ケーブルへの回線接続がもともと故障しがちでした」,と Higler 氏は明かします。

IBC には『mc²90』が 1 台配置されました。SWR のサウンド・エンジニア Erich Ebert 氏によると,このコンソールは高い柔軟性を提供し,あらゆるタスク(特に 5.1 出力の作成)にその役割を果たしたとのことです。VCA マスターに割り当てられた全フェーダーを即時に制御できるようになりますので「レベル機能」が特に重要でした。そして上述のノッチフィルターです。「IBC 内で HBS のために働いてくれた LAWO のエンジニアたちのおかげで,迅速な情報交換や問題に対処するための効率の良い経路ができました」と Ebert 氏は話を続けました。

OB バンのコントロール・ルームはすべて『mc²66』コンソールを装備し,DFB 本部では追加で『mc²56』が 1 台を用いました。このように多くの場所で LAWO テクノロジーが使われましたので,サウンド・エンジニアたちのスケジュールを柔軟に組むことができましたし,スタジアムにいるクルーたちは OB バン間をスムーズに交代することができました。「SWR はかなりの数の LAWO コンソールを使っていますが,特に大型の FÜ2HD OB バンでは,使って良かったなという思いをしてきています」と最後に Higler 氏は LAWO コンソールの利点についてこのようにコメントしました。