2007-12-20

TV-Unit’s HD Ü3 starts with mc²90 at Biathlon World Cup.

Hear the ski poles scraping.

マルチチャンネル・オーディオの使用が消費者のリビング・ルームに普及しつつあることだけが理由ではありませんが,このところテレビ音声に対する要求はかなり高まりました。テレビの画像がすべてで,音はせいぜい付帯的な必要事項だった日々は過ぎ去ったのです。

そのため,ドイツの制作会社「TV-Unit」は自社の新規 OB トラック “HD Ü3” のデザインを考えたときに音声に特に重要な価値を置きました。LAWO 社の『mc²』シリーズからフラッグシップ・コンソールを購入することを決断した TV-Unit はヨーロッパの OB トラックに『mc²90』コンソールを搭載する最初の放送サービス会社となり,業界の新トップとしての名乗りを上げました。

妥協はしない
先頃 TV-Unit 社の OB バン軍団には同社オーナー Dietmar Beutelschiess 氏の設計による長さ 16.5 メートルのトラック “HD Ü3” が加わりました。

音声機器や映像機器が簡単に接続できることという要件は当初から最重要でした。さらに,音声制御機材は小型で多機能でなくてはならず,外付け機器は最小限でありながら包括的なトークバック・システムやイベント・コントロールのようなサブシステムの統合は最大限に提供できる必要があります。プロジェクト主任のサウンド・エンジニア Alexander Prüstel 氏にとっては自明なことでした:「これは LAWO 社の『Nova73 HD』ルーターを使うことによってのみ実現可能です。」このオーディオ・マトリクスはビデオ・フレーム・ベースの同期切替が可能で,信号処理の統合を提供します。

最終的な判断はどのコンソールが TV-Uni 社の複雑なミキシング要件に最も適するかでした。「できる限り多くのフェーダーが欲しかった ── でもコントロール・サーフェスはできる限り小さくしたかった。」堂々たる 72 個の本物のフェーダーを備え,業界標準の『mc²66』に 16 フェーダー差で打ち勝った『mc²90』が唯一の選択肢でした。

「フェーダーが 16 個あれば複雑なスポーツ放送を上首尾に行えるでしょう」と Alexander Prüstel 氏は語ります。「しかしフェーダー数が大きければ生放送中でも私たちはクライアントの突然の要求に極めて迅速に反応できます。コントロール・サーフェスのレイヤーを切り替える必要なしに,新しい入力を即座に空きフェーダーに割り当てできますから。」

『mc²90』を選んだもうひとつの理由は単一のコントロール・サーフェス上で 2 つの制作を同時に進行できることでした。これはフェーダー数が多くないと不可能です。

LAWO に発注するという決断には LAWO 社との以前のプロジェクトが良い経験だったということが少なからずありました。また,今回,コンセプト設計の際にラシュタットからのチーム[LAWO 社員]は細部に対する優れた配慮を示しました。「テンダー段階で,LAWO 社はこのプロジェクトのデザインと実現に対して有益な提案を行い,優れた代案を示すことで前向きに動いていました」と Alexander Prüstel 氏は言います。

厳しいクライアント
2007 年 11 月末に Weiterstadt にある Grass Valley 社の工場から予定通りに送り出されるとすぐに,この新しい HD Ü3 トラックは最初の大仕事に取りかかりました ── スロヴェニアでのバイアスロン・ワールドカップです。この種のイベントは OB トラックのオーディオ・チームには特に難しいものです。銃弾の衝撃音やスキーのポールの擦れる音が生々しくテレビ視聴者の耳に届かなくてはならないからです。

このような目標を達成するために TV-Unit 社のクライアントたちは OB トラックの技術機材をまずチェックして TV-Unit 社にリポートします。この分野のデファクト・スタンダードになった『mc²66』よりも前から LAWO 社は第一等ブランドとしての評価を獲得していますが,このことが TV-Unit 社の新しい HD Ü3 OB トラックの市場での位置づけに役立ちました。

LAWO 社の『mc²90』のような大型ミキシング・コンソールは重要な導入事例の興味の中心になってきており,放送業界における LAWO 社の良好な企業イメージが特別なやり方で TV-Unit 社の HD Ü3 のマーケティングを支援したことになります。このことは最初のクライアントたちからの肯定的なフィードバックで確認されています。

しかし,TV-Unit 社が自らの技術機材をまず強調したとしても,彼等のクライアントたちは,最上級の技術と組み合わされた制作が優れた音声品質を備えるようにするには,ミキシング・コンソールの背後に有能な人々が必要なことも知っています。そして TV-Unit 社ならば,高度の技術だけではなく高い能力を持つスタッフを頼りにすることができます。

TV-Unit について

TV-Unit GmbH は 1991 年に Dietmar Beutelschiess と Karin Beutelschiess によってドイツの Weil im Schönbuch に設立されました。今日では同社は数台のデジタル OB トラックとアップリンク(SNG)を運用しており,Super SloMo や Highlight-Cut の機材も提供しています。TV-Unit の活躍はレコーディングやスポーツ・イベントの生放送,時事問題番組,ビジネス TV,コンサートやその他の催事でドイツ国内そして世界的にも見いだすことができます。TV-Unit は ARD,ZDF,Plazamedia などをクライアントとする有名な機材プロバイダーです。