2010-05-31

In touch radio.

WDR_Mobiles_Sendestudio_im_Einsatz_2

‘1Live — A Night in Essen’ with two Lawo crystal consoles.

賑やかなロケーションからは現地の聴衆の邪魔にならないように放送することが WDR(西ドイツ放送)のモバイル・ラジオ・ステーションの運用の原則です。‘1Live — A Night in Essen’ ショーに際しては Xavier Naidoo を含む多数のゲストたちがこのモバイル・スタジオを訪問しましたが,WDR の若者向けラジオである「1Live」のリスナーたちは ‘Café Solo’ 内でのラジオ放送の過程を直に観察することができました。

この新鋭モバイル放送スタジオは 10 時間の 1Live イベント全体をオンエアすることで楽々とデビューを果たしました。1Live の「標準的な」プログラミング以外に,著名アーチストたちやバンドや人気の新人,コメディアン,作家たちによるライブ・パフォーマンスが OB バン内で連結されている 2 台の LAWO『crystal』コンソールを用いてミックされました。

この状況では LAWO コンソールの 1 台が 16 フェーダーを備えたオンエア卓として機能しますが,このコンソールは独立したプリフェーダー・リッスン(PFL)やフェーダー・スタート,即時切替能力を,そして放送フィードや SR,カンファレンス,録音,モニタリング用にいくつかのサミング・バスを備えます。音楽やジングル,制作済みセグメントやインタビュー抜粋用の 4 つの出力チャンネルを持つ mAirList ソフトウェアがラジオ・オートメーション・システムとなり,12 フェーダーを備えた第 2 のコンソールがラインのコーディネート全体(OB バン,衛星中継車両,リポーター)に使われ,プリミックスを担当しました。このコンソールはオンエア卓からは独立して動作している別の PFL や包括的なトークバック機能,信号処理能力,プリカンファレンス機能ですべての回線をモニターする能力を備え,さらにこのコンソールにはトーク及びメイン SUM の録音用の DAW が 1 台接続され,MADI 拡張によって2 台のコンソール間の音声信号分配は万全になりました。

以前と同様に編集者とプレゼンターとリポーター用にワークステーションが用意され,すべてのワークステーションとコンピューターは共通のサーバーを介して接続されていて,ファイルを放送システムに直接送ることができました。現地のゲスト用には別の SR が提供され,ラジオ・コンサートや朗読,放送劇,コメディー・ショーを放送する衛星中継車 1 台 と制作用のバン 5 台もローカルなリポートのために参加しました。

メイン出力として1Live は極めて細かく良く組み立てられた番組を放送しています。したがって編集者たちや技術者たちやプレゼンターたちはケルンの放送センターにあるものとできる限り似たインフラを提供される必要があります。さらに,これらのことすべては極めて短い時間枠内で利用できるようになる必要があります──つまり「オン・ザ・フライ」のセットアップが求められています。放送スタジオの多様なコンポーネントは事前に配線されケースに入れられて現地に送り出され,現地でのセットアップは約 4 時間を要します。このモバイル・ラジオ放送スタジオは WDR 2 やWDR 4 や Funkhaus Europa による似たようなイベントにも使われます。

LAWO 社のコンソール・テクノロジーは制作環境の標準化という観点で選ばれました。それは様々な番組からのサウンド・エンジニアたちになじみ深いコンソール・テクノロジーを提供するモバイル放送スタジオのためのコンポーネントの集合であるということでもあります。さらに,LAWO はコンソール・コンフィギュレーションや,かなり独特なセットアップをプログラミングする場合では個人的な好みに対する柔軟性についても優れています。他のコンソールを使っていたならば,複数の特別機能の実装ははるかに複雑なものになったに違いありません。