2008-04-10

Digital Kitchen Battles

ZDF relies on an mc²66 for the Johannes B. Kerner Show and cookery programmes.

毎週金曜日の晩にドイツの TV チャンネル ZDF では鍋がじゅうじゅうと音を立て脂を跳ね返しています ── Johannes B. Kerner が調理を研究する人気番組 “Kochen bei Kerner”[Kerner と料理しよう]です。これは本来 Kerner の週 4 回のトーク番組の番外編として企画されたものの非常に人気があったために金曜日のレギュラー枠を奪い取ったショーです。

ZDF は “Lafer!Lichter!Lecker!”[Lafer と Lichter はホストの名前,Lecker は美食家の意味]や “Die Küchenschlacht”[キッチン・バトル]のような他の人気料理番組の制作用の第 2 スタジオを使っています。後者の番組では毎週 5 人のアマチュア料理人が金曜日に有名シェフと一緒に料理する権利を賭けて競い合います。

様々な番組が異なるフォーマットを持っていることで番組を作るのに使われる機材には多大な要求が課せられていますが,それだけではなく,2 つのスタジオのうちの第 1 で制作されるレギュラーの Johannes B. Kerner ショーは時間をかけて発展してきた複雑なフォーマットを持っているのです:2 箇所の遠隔地インタビューが(通訳が関わることもあります)ときには同時に行われ,その一方でスタジオ内外で行われる様々なこともコントロール・ルームと中央の音声卓でミックスされます。また,生ライブ(例えば Jan Delay や Sarah Connor)や “Wetten, dass...?” [賭けますか?]などの実演もあり,これらのことからアナログ機材を置換することが必然となりました。

異なるフォーマットを採用した 2 つのスタジオの 1つのコントロール・ルームとの接続は最高度の柔軟性を必要としますので,ZDF は LAWO 社の『mc²66』コンソールを選びました。特にスナップショットを使用することによってスタジオ間の,そしてフォーマット間の迅速な切替作業を簡単に行えるようになりました。この卓自身も 16+8+16 フェーダー,144 DSP チャンネルと 3,000 個のクロスポイントを誇っており,7 基の『DALLIS』フレームがこの施設環境への統合を提供し,1 基のフレームがスタジオとの接続を担当します。2 つのスタジオ内の SR 卓とのデジタル接続もここで行われています ── Studio 1(ここでは通訳ブースがアナログ技術を使って接続されます)には Yamaha DM 2000 が 1 台あり,Studio 2 には Yamaha DM 1000 が 1 台ありますが,どちらも伝送には ADAT を介した 32 本の信号パスが使われています。両スタジオ用のワイヤレス機材中央に配置され,スタジオ内のワイヤレス技術者のためのモニタリングは DALLIS を使って実現されています。『DALLIS』フレームの 1 つは音声をビデオにダイレクトに接続するために 9 基の SDI エンベッダー/デエンベッダーを搭載しています。

機材の入れ替えは制作のまっただ中に行わなくてはなりませんでした。2007 年の夏以降,制作のない期間が事実上存在しなかったからです。例えば Johannes B. Kerner ショーの制作の夏休みは他のトーク番組の制作で埋まっています。しかしこの困難も克服されました:『mc²66』は金曜日に設置され次の木曜日には生番組を製作するの使われ,設置直後の 22 日間に『mc²66』を使って少なくとも 50 本の番組が制作されました。ZDF は LAWO 社の「最初のアイディア段階から新規音声卓の運用までの優れた協力」を証言しています。