2010-02-22

Single Snowflakes on Camera

ZDF reports from Winter Games with new HD Control Room

スキー・ロッジ前の美しい冬景色の中でコーヒーを楽しんでいる一人の男。突然,彼は雪まみれになって後ろにひっくり返ってびっくり。スキー・ジャンパーがロッジの屋根を使って深雪へともう 1 回跳躍しようとしています。これはバンクーバーとウィスラーでの冬季オリンピック放送を隠れテーマとしたドイツの公共放送 ZDF のコマーシャルです。しかし,輝くような白の急斜面に強いコントラストで際立つ個々の雪片やロッジを覆う雪のようなディテールは HD TV セットを持つ視聴者しか見て取ることはできないでしょう。

このコマーシャルは HD で制作されており,冬季オリンピックの開始の 2 月 12 日以降利用可能な ZDF の HD チャンネルをプロモートするものです。新たなコントロール・ルームが SD と HD での同時放送出力を提供します。HD 出力は常時 5.1 サラウンド音声を伝送します。ZDF のコントロール・ルームは最大で 6 つの 5.1 プログラム・フィードを受けることができ,最大で 2 つの 5.1 出力(送出と録音用)を供給します。ここで LAWO が登場します——5.1 テクノロジーを備えた LAWO 社のコンソールはこの用途にまさにうってつけです。

New HD control room with Lawo technology
ZDF の新しいコントロール・ルームは 48 個のフェーダー(24+8+16)と 192 個の DSP チャンネルを持つ LAWO『mc²66』を 1 台装備し,これの関連ルーターは 8,000 × 8,000 クロスポイントの容量を有します。追加の DSP カードが音声のリップシンク用のモニター・ディレイを提供し,最長 10 秒の遅延時間を挿入可能です。また,「国際」音声はマルチチャンネル音声から切り離し,データ・ストリームに再度インサートすることができます ── 例えば国際的な規格に準拠しないミックス音声チャンネルの場合です。このような信号は「モバイル制作ユニット(MPE)」によってバンクーバーとウィスラーそれぞれの『mc²90』と『mc²56』を使ってミックスされます。上記信号はそこから HD コントロール・ルームを介して放送出力へと供給されます。

「バンクーバーからの冬季オリンピックの放送では様々な音声及びビデオ・フォーマットすべてを処理することができるコントロール・ルーム・エリアが必要です」,と ZDF のコントロール・ルーム運営クルーの一員 Karsten Hammer 氏は語ります。これらの信号は部分的に HD フォーマットで利用可能で,またあるものは従来の SD フォーマットです。そのためにアップコンバージョンとクロスコンバージョンとダウンコンバージョンが,そして必要とされる全音声フォーマットの作成が必要です。Dolby 5.1 とステレオ・サウンドと IT 全部をきちんと整えなくてはなりません ── それも生放送の状況で。「ここでは ZDF は「ダブル・トラック」モードにあります。私たちは同時に 2 つの異なる放送出力を制御する必要があります。これは格別に難しい課題です」と Karsten Hammer 氏は説明します。

Hot Productions
ZDF の自局 HD スタジオを用いる最初の「ホット」な制作は 2010 年 3 月に始まる予定です。その後,ZDF のスポーツ番組はすべてこの HD コントロール・ルームで扱われることになっています。この先に控えているプロジェクトとしては,3 月 3 日のドイツ対アルゼンチンのサッカー親善試合や,3 月 13 日〜 15 日のドイツ国内のウィンター・スポーツの放送があります。どちらも HD です。

「私たちのワークフローを実現する最も効率の良い方法は LAWO テクノロジーを使うことでした。様々な機能の共同開発に加えて,『mc²66』コンソールの柔軟な機能性そしてそのハードウェア及びソフトウェア・コンフィギュレーションによってミキシング・コンソールとワークフローの完璧な連携が可能になります」,と ZDF の TV 技術プロジェクト・マネージャー Wolfgang Wacker 氏は LAWO を選んだ理由について尋ねられると語ります。「柔軟性やデザインの質,包括的なリダンダンシーに基づく信頼性,そして優れたサービス,また必要が生じた場合の LAWO の技術者による人的なサポート,といったことは LAWO を使うことのさらなる利点ですね」,と Wacker 氏は話を結びました。